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山崎俊輔「発想の逆転でお金に強くなる『お金のトリセツ』」

確実に来る「人生100年時代」を耐え抜く方法…上世代の常識は、まったく通用しない

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・家の買い方は難しくなる。そもそも30代で買った家に100歳まで住めるか。今後家は余るので値下がりするだろうが、どこまで値下がりするか、まだわからない。しかし一生賃貸も悩ましい。老後の期間が何十年か不明であるのに、家賃は定年前に確保する必要があるからだ。

・消費と所有については価値が下がる。HuluやNetflixでドラマを見る人やAppleミュージックやAmazonミュージックで聴き放題にする人はディスクを買わない時代だが、同じように書籍も車も「モノ」の所有は縮小していく。必要なときだけレンタルするようなシェアリングエコノミーにシフトする。

・もっと自覚的に老後に備える。公的年金と退職金は重要だが、それだけでは頼りにならない。定年が仮に70歳としても、老後が30年以上あると考えればお金はいくらあっても足りないと思うぐらいがよい。

 以上から少なくともいえることは、上の世代の当たり前のお金の使い方(転職しない、専業主婦、安易に住宅ローンを組む、モノを買う……)は、これからの時代に崩壊するといってもいいでしょう。

 あなたの「お金のトリセツ」は親の時代の教科書ではない、改訂版を読まなければならないわけです。

100年時代の「長すぎる老後」にどう備えるか

 100年人生時代は、老後の心配も増えます。今なら65歳引退が多いですが、35年も老後があることになるからです。

 まず、「年金受け取り開始が何歳まで遅くなるか」の心配はあまり必要がありません。「受給開始年齢=定年年齢」にする法整備さえできれば、生活にはほとんど問題がないからです。年金制度は給付を下げる選択肢があるので、破綻の心配はほとんどありません。ただし、給付額が減ります。といっても、35年も年金をもらえば、今までの世代の倍くらいの長期にわたって年金をもらうことになるので、一概に損ともいえません。

 問題は、公的年金だけでは老後の生活の「余裕」はないということです。10年の老後なら、倹約して「余生だねえ」と田舎でのんびりしていればよかったのですが、35年の老後は長すぎます。飲み食いだけは困らないといっても、それだけで35年は暮らせないはずです。

 100年時代の老後については、下記の選択肢を組み合わせる必要があります。

(1)現役時代を長くする
しっかり稼いで暮らせる年齢が遅いほど老後は短くなる。短い老後なら予算も少なくてすむ。楽しめる仕事を見つけ、稼げるスキルを持つ必要がある。

(2)老後に備えて貯める
現役時代にしっかり貯めて、老後の取り崩し資金を増やしておく。老後に使える資金をより多くするためには、資産運用のスキルを身につける必要もある。

(3)堅実に老後を暮らす
現役時代と同じ消費生活をするのではなく、使うお金のメリハリをつけ老後の出費は堅実に行う。支出額が減れば少ないお金で豊かに暮らせるチャンスが高まる。

 この3つの方法を組み合わせていく必要があるでしょう。特に、(2)の老後に備えてお金を貯め、かつ資産運用で大きく増やす方法を実行していくことがポイントです。

100年人生時代は「幸せ」を掴んだ者の勝ち

 100年人生時代についての処方箋はまだ確立していませんが、少なくとも言えることは2つあります。

 1つめは、「今までと同じじゃダメだ」ということです。お金については親にアドバイスを求めがちですが、それ以外の意見も聞くようにしてください。むしろ親の意見は遠ざけるべきかもしれません。

 2つめは、「幸せを見つけた者の勝ち」ということです。お金がたくさんあれば幸せなのではなく、稼いだお金を有効に使って、人生を通じた幸福度を高められるかがこれからのカギです。

 長すぎる人生、無気力で無感動な100年は耐えられません。むしろ些細なことにも楽しみを見いだしたり、ときどきご褒美のように自分にサプライズを与えたり、新鮮な驚きを得るためいろんなところに飛び込んでみたり、人生には工夫が必要です。

 25歳のときには思いもしなかった楽しさを40歳で見つけたり、70歳から新しい友人関係や趣味を楽しめる人は、「人生100年時代」に対応できることでしょう。

 そして、その楽しい人生を支えるためのお金のこともしっかり考えていってください。
(文=山崎俊輔/フィナンシャル・ウィズダム代表)

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