③バレる前にパーマ! 崩れる前にスタイリング剤を駆使!
カリスマ級美容師ともなれば、ほぼ薄毛はいない。特に50代以上の超大御所美容師ほど、若々しく、たくましく、カッコいい(そしてモテる)。きっとこれは、髪のコンディションが世の一般男性と比べて断然優れているからだろう。
薄毛に見えるのは、毛髪そのものが細くなるほか、本来ならひとつの毛穴から3本程度生える毛が1本しか成長せずに密集度が減るためだ。しかし、プロの場合、そこに気がついたら潔くパーマスタイルにチェンジする人が多い。
パーマというと、「毛根に悪い」「頭がデカく見えそう」などと懸念する人もいるが、ご安心いただきたい。きちんとしたヘアサロンであれば、髪や頭皮にマイルドな薬剤を使用している上、俗に言う「ニュアンス感」に長けたパーマで上手にごまかせる。
ちなみに、ニュアンス感とは、揺らぎ感のあるヘアスタイルのこと。この揺らぎが空洞化した頭部の隙間にフワッとかかり、薄毛を目立たなくしてくれる。また、髪がペタンとしたり猫毛になると薄毛は途端に悪目立ちする。
これが男性用スタイリング剤を使用すれば、髪一本一本に「疑似筋肉」がついて、簡単にたくましいハリとコシが手に入るのだ。プロの隠し技をうまく利用するべきだ。
薄毛やハゲの原因はひとつではない。生活習慣の見直しやストレスを軽減することももちろん大事だ。だが、美容ライター業に長く携わり、多くの美容師を見てきた結果、上記の「3つの共通点」が浮かび上がった。
その気になれば、この3つなら誰でも実践できるはず。ただし、ヘアケアは一朝一夕でどうにかなるものではない。まずは最低半年を目安に始めてみてはいかがだろうか。
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ さちこ)
美容ライター。小学館・学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材、執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外に、Webサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。