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あの人気歌手、女性に性病をうつして示談金1億円…ヘルペスの恐怖、性器にただれやブツブツ

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ヘルペスの感染と治療

 1型は、水ぼうそうにかかったことがある人であれば誰でも発症する可能性がある。水ぼうそうが治った後も、水痘帯状疱疹ウイルスが体の中に潜伏し、過労やストレスなどでウイルスが活性化し再発する。

 2型は、一般に感染機会から2~10日間の潜伏期をおいて初症状が出る。しかし、なかには数カ月後に症状が出たり、まったく症状が出ない場合もある。接触感染の割合が高く、特に症状が出ているときに性交渉をすれば感染確率は高い。とはいえ、無症状でも相手に感染させる可能性もあり、感染を避けるにはコンドームの使用が有効とされている。

 1型、2型とも治療は抗ウイルス剤を使用する。一般的には抗ウイルス内服薬を5日間ほど服用することで症状は終息する。抗ウイルス剤の軟膏もあるが、抗ウイルス内服薬との併用は保険適応で認められていないため、より効果が確実な内服薬での治療が主流となっている。

 2型に関しては、年に6回以上再発を繰り返す人には「再発抑制療法」という治療法が2006年9月より保険適用となっている。抗ウイルス内服薬を1年間、毎日服用することでウイルスが活発になることを抑え、再発を防ぐ。世界50カ国以上で認められている治療法で、再発頻度を抑え、パートナーへの感染のリスクも下げることができると考えられている。

感染経路は複雑

 アッシャーのケースは、示談金での解決となりアッシャーの非が認められたわけだが、一般的には冒頭の小林弁護士のコメントにもあるように、感染経路に関する事実の立証は困難といえる。

 たとえば、性交渉を持った相手が過去に複数との性交渉があれば、その感染経路の特定は難しい。なぜならその複数の相手の各々がさらに複数の相手との性交渉があれば感染の可能性はネズミ講的に上がる。これはアッシャーの件でもいえることで、その女性はほかに感染する可能性がなかったことをどのように証明したのか興味深いところだ。

 ヘルペスに限らず性感染症は、原因のウイルスも特定でき、治療法も確立しているものがほとんどだ。感染予防にはコンドームの使用と定期的な検査が有効で、万が一感染したら速やかな治療を行ってほしい。性交渉にはリスクが伴うことを忘れずに、大人として自己責任で臨んでいただきたい。
(文=吉澤恵理/薬剤師)

取材協力:アイシア法律事務所 http://a-lawoffice.jp

吉澤恵理/薬剤師、医療ジャーナリスト
1969年12月25日福島県生まれ。1992年東北薬科大学卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、コラム執筆の他、講演、セミナーなども行っている。

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