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東電、プロパンガスのニチガスと危険なタッグ…悪質営業で裁判沙汰、国に苦情殺到

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 自由化を機にニチガスは東ガスとの関係を解消、原材料を東京電力から調達し、これまで蜜月関係にあった東ガスの都市ガスを供給する地域に攻め込み始めている。

進まない全国のガス自由化を追い風に?


 当然ながら、正攻法では攻めていない。国民生活センターではガス小売全面自由化に対する相談は16年10月から12月の相談件数は14件だったが、今年1月から4月下旬までの相談件数は99件に増えている。関係者によると「ニチガス絡みがほとんど」で「現在契約中のガス会社の名称が変わると案内された」「地域を担当するガス会社が代わるとの説明により申込みを勧誘された」と詐欺まがいの手法が目立つ。

 ニチガスもさすがに危険を察知したのか社内調査に乗りだし、ホームページにお詫びを出したが、誤解を招きかねない営業は「1件のみ」というから驚きだ。

 役所から処分が下されてもおかしくないようにも映るが、都市ガス幹部は「残念ながらそれはありえない」と語る。

「今年4月に始まったガス自由化だが、全国で35万件にも満たない。切り替え率は割合にして1%台前半。特に最大の需要地の首都圏が6万件強とまったく伸びていない。首都圏でひとり気を吐くニチガスが営業を控えれば、関東圏のガス自由化はもはや『点火』が不可能になるだけに、大甘裁定が続いている」

東電が手にしたのは新たな火種なのか


 とはいえ、消費者の目線も厳しい今、東電にとってニチガスとの協業はリスクであることは間違いない。

「これまでは、ニチガスがいくら悪質な勧誘をしているといっても一プロパンガス業者にすぎなかった。だが、東電と組んだことで、ニチガスが営業現場で東電の名を出す可能性もある。そうなれば、大手紙の社会部が動き出す可能性もある」(週刊誌記者)

 東電は福島の廃炉・賠償費用が膨らみ、なりふり構わず「稼ぐ」必要がある。及び腰ながらもニチガスと組んだのは、その強引ともいえる営業力を買ったからだ。だが、それは原発事故以降、落ちた信用をどん底まで突き落とす火種を抱えたことでもある。
(文=編集部)

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