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富家孝「危ない医療」

金儲けのために、不必要な手術で患者を苦しめる医師たち?がん、ポリープ…医師が実態を報告

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 まっとうな外科医なら、自分の腕を知っている。S医師の場合、道徳心も倫理観もなかったというしかない。醜悪なエリート意識の塊といってもいいだろう。こういう外科医は、患者を実験台にしてしまうのである。大学病院にいるブラック外科医の典型的なタイプである。

ポリープ

 逆に、エリート意識など持たず、単純に儲けることだけを考えている医者は、こういう手術はしない。「下手は打たない」ように、できるだけやさしい手術を選び、リスクを回避したうえで、手術の数で稼ごうとする。民間病院のブラック外科医は、こちらのタイプが多い。

 たとえば、胃や腸の内視鏡検査を勧めて、ポリープが見つかったと言って、そのたびに切除手術をする。ポリープというと大変なことのようにとらえる患者さんがいるが、よほどのことがない限り手術の必要はない。

 ポリープは、大きく2つに分けられる。過形成ポリープと腺腫。過形成ポリープは一生がん化しないポリープだが、発生個数は多く、とくに肛門に近い直腸やS状結腸に多発する。よく医者が「小さいポリープがたくさん見つかりましたが、問題ありません」と言うのがこれで、切除の必要はまずない。ところが、これを取ってしまおうとする医者がいる。

 腺腫は大腸ポリープのうちの80%を占め、がん化することもあるので、「とりあえず切っておきますか」と医者は言う。しかし、小さければ放置しておいてもほとんど問題はない。私が懇意にしているベテラン外科医は、次のような場合だけ切除している。

(1)ポリープが2㎝以上あって、がん化の恐れがあると判断されるとき
(2)ポリープから出血が見られる場合
(3)胃の入り口や出口にポリープがあり、通過障害を引き起こしている場合

 ひと昔前なら難しいとされた手術の多くが、いまでは医療技術の発達で簡単にできるようになった。その結果、心臓手術においても、ブラック手術が行われている。

 たとえば、不整脈の場合、「ペースメーカー」と「ICD」(植え込み型除細動器)の植え込み手術を医者は勧める。一般にペースメーカーは徐脈(遅い脈、1分間の脈が30~40回以下)に対する治療のために植え込まれ、心拍数を一定値以上に保つ働きをする。それに対してICDは、心室細動などの致死性の不整脈の危険性がある場合に植え込まれる。

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