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富家孝「危ない医療」

金儲けのために、不必要な手術で患者を苦しめる医師たち?がん、ポリープ…医師が実態を報告

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 このような機器ができた頃は、たしかに手術は難しかったが、いまでは機器も小型化し、心臓につなぐリード線が断線したりすることはなくなった。ちなみに、ペースメーカーは約25g、ICD は約77g 。どちらも、植え込み手術に要する時間は3時間ほどとされている。

 そこで、必要ないのに植え込み手術を勧める医者がいる。なぜなら、手術代の診療報酬が稼げるうえ、患者がリピーターになってくれるからだ。植え込み手術をした後は、一般的に3カ月ごとに検診を受けて、機器の不具合や電池残量をチェックすることになる。こうして一生、患者は病院のドル箱になる。これは、医者の都合でつくり出された人工透析患者と同じ理屈だ。

 不整脈だが、症状が重くなければ、ペースメーカー、ICD の植え込み手術は必要ない。なぜなら人はみな1日1回は不整脈を起こしているからだ。不整脈とは脈の打ち方が乱れること。その原因は、体質であったり、睡眠不足であったり、ストレスであったりするが、いちばんの原因は加齢である。歳を取れば誰もが不整脈を起こしやすくなる。そこに医者がつけ込んでくる。

手術機械の減価償却


 このように、ブラック手術はいくらでもある。がんの手術においても、高齢者の終末期のがんを手術に持ち込んでしまう医者は多い。発見されたときはほとんど助からない膵臓がん、胆のうがんなどは、手術をすると死期を早める可能性がある。 
 
 また最近、手術数が増えている前立腺がんは、発見されてもほとんど手術の必要がないがんの典型だ。一生、悪さをしない可能性のほうが高い。

 しかし、内視鏡手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入した病院では、これを積極的に行っている。このロボット手術は、腹腔鏡手術を行う際の鉗子をロボットが操作する。そのため、出血量が少なく、合併症のリスクもはるかに低いので、医者はやりたくてたまらない。しかも、2012年からは保険適用になったので、前記したように一石二鳥の手術となっている。

 しかし、そうした手術の多くは必要なく、病院としては約3億円といわれる機械の減価償却のため、患者を手術に追い込むのである。ロボット手術といえども、医者の腕が下手だと事故が起こる。実際、ロボット手術にもかかわらず、執刀医が操作を誤って、76歳の男性が死亡した例が報告されている。

 したがって、どんな手術であれ、なぜそれが必要かを医者に必ず聞くことである。そうしないと、何が起こるかはわからない。
(文=富家孝/医師、ジャーナリスト)

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