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3横綱休場にとどまらぬ大相撲九月場所の異変の数々、歴史の転換点を目撃しているのか

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 思い出してほしいのが、6年前の出来事だ。八百長問題や野球賭博の問題、薬物問題や朝青龍が巻き起こしたさまざまのトラブルなど、大相撲界に不祥事が続き、相撲人気は地に堕ちた。当時の会場は観客がまばらで、中継では取組中にも空席に目が行く有様だった。

 力士たちはこの危機に、誰もが心を痛め、この危機に立ち上がったのである。これまであまり行われなかったファンサービスにも精を出した。ツイッターのようなSNSを始める力士も続出した。人気回復のために寸暇を惜しんで行動しだしたのである。

 だが、何よりも変わったのはその相撲内容だった。幕内の下位も、上位も、大関も横綱も、皆が激しい相撲を取るようになったのである。相撲人気の回復はファンサービスの拡充だけが理由ではなかった。故・北の湖理事長がしきりに語っていた「土俵の充実」が為され、毎場所熱戦が展開されたことから会場に観客が戻ってきたのである。

 しかし、皮肉にも土俵の充実は力士たちを蝕んでいた。大怪我をする力士が増加したのである。若手有望株は番付を駆け上がり、身体と戦略が出来ていない状態のままで上位陣と対戦し、無理が祟って怪我をするというパターンが多く見られた。怪我は持病と化し、その後も休場しやすくなってしまった。

 その最たる例が、稀勢の里と照ノ富士だ。照ノ富士は大関昇進後、稀勢の里は横綱昇進後に大怪我を負った後で強行出場を続けた。得たものも大きかったが、その結果、彼らは未だ怪我の影響を引きずり、本来の相撲が取れずにいる。

 持病型の休場と、土俵での事故型の休場。土俵の充実と共に力士たちを蝕んだ怪我が、この九月場所に爆発したのである。

 残されたただ1人の横綱:日馬富士は精彩を欠いている。1人大関:豪栄道は対照的に白星を重ねているが、上位陣との対決はまだこれから。3横綱2大関が休場した九月場所の優勝争いは混沌としているが、ここでクローズアップされるのは、大関候補の力士たちだ。

 史上3人目の幕下十枚目格付出デビューで順調に昇進し、三役に定着した御嶽海。30歳になってからのど輪に活路を見出し、見事に壁を乗り越えた玉鷲。そして、30代半ばにして突如ブレイクし、本人も大関獲りを公言している嘉風。彼らの序盤戦は一体どうだったのだろうか。

 だがここにも「異変」が生じている。結論から言うと、全員苦戦しているのである。

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