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なぜ40~50代男性は自殺するのか?身近の元気な人が突然自殺、こんな兆候は危険

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働き盛りの40代の自殺が最多

 さて、15年の自殺状況を見ると、2万4025人で前年に比べて1402人(5.5%)減少しました。性別では男性が1万6681人で全体の69%を占めています。年齢別に見ると、40代が4069人で全体の16.9%を占め、次いで50代3979人(16.6%)となっています。自殺はどの世代でも丁寧なケアが必要となる問題ですが、特に社会を支える働き盛り世代の自殺は深刻です。

 また、職業別状況では、「無職者」が1万4322人で全体の59.6%を占めています。次いで「被雇用者・勤め人」(6782人、28.2%)、「自営業者・家族従業者」(1697人、7.1%)、「学生・生徒等」(835人、3.5%)となっています。この順位は前年と変わりません。原因別では、原因が特定された1万7981人で分析すると「健康問題」(1万2145人)、「経済・生活」(4082人)、「家庭問題」(3641人)、「勤務問題」(2159人)の、いわゆる“4K”が上がっています。

 しかし、自殺者の4分の1については、その動機・原因が特定できないとしています。また、遺書などがあっても、複数の動機・原因が考えられる場合もあり、単純ではありません。

 統計上、自殺者は減っていますが、警察が扱った死因不明の「異状死体」の件数が急激に伸びています。 08年には「異状死体」が16万1838体となっています。国際的には、「異状死体」の半分は自殺者とみなされています。ということは、自殺者の実数は10万人を超えている可能性があるのです。

 自殺者を減らすためには、次のような対策が必要です。

(1)個々人のストレス対処能力の向上
(2)職場・家庭における関係づくりの見直しと改善
(3)企業における働きやすい職場づくり
(4)国や自治体等による就労支援のさらなら推進

 企業や国レベルの対策が早く進展することを期待しつつ、まずは個人でストレス耐性を高め、身近な人間関係を改善することから始めていきましょう。

 人間関係を改善するには、カウンセリングマインドが役に立ちます。カウンセリングマインドとは、カウンセリングで用いられる考え方や姿勢を生かして周囲の人との関係を構築することです。

 カウンセリングマインドの特徴は、「関心」「配慮」「理解」にあります。自殺する人は特別な人ではなく、あなたの身近にいる、一見“元気な人”の可能性もあるのです。どうか、「関心」を持って身近な人が発信しているサインに気づいてください。普段と違うサインに敏感になってください。

 たとえば、表情が冴えない、挨拶しても返答がない、あるいは声が小さい、一人でいることが増えたなど。反対に、普段おとなしい人がやけにおしゃべりが増えたりするのも危険な兆候です。こうした普段と違うサインを気づくことが何よりも大事です。

 そして、「配慮」は、声掛けする、話しかける、ということです。上司の何気ない声掛けで救われたという話はカウンセリングの現場でも良く聴く話です。これは専門のカウンセラーでなくても、誰でもできることです。「関心→気づき→声かけ」という流れを、ぜひ試してみてください。

「理解」については、次の機会に解説したいと思っています。

 人が人を相互に生かし合う社会づくりのために、まずは「関心」を持って自分と他人に向き合うことから始めてください。あなたの小さな行動が、ひとりの大切な命を救うことがあるのです。
(文=佐藤茂則/心理カウンセラー)

参考:ウィズダム・スクール「人生とは何か」
http://www.wisdom-school.net/content/457/

佐藤 茂則(さとう しげのり)
心理カウンセラー
有限会社ミック研究所 代表取締役社長
NPOメンタルサポートアカデミー 理事長
一般社団法人事業者厚生メンタルヘルス協会 代表理事
企業、自治体、医療施設、介護施設の人財教育とEAP(働く人のメンタルヘルス支援)支援。心問題をベースにした講演、セミナーは企業、医療施設、自治体まで多方面から好評を得る。講演を聴くだけで癒されると評判。NPOメンタルサポートアカデミーでは「聴くことは誰にでもできる身近な社会貢献」をスローガンに埼玉、東京でカウンセラーの養成講座を行う。著書多数。
有限会社ミック研究所 URL:http://www.micc-co.jp

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