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サラダ油やマヨネーズをやめると、重い生理痛が軽減?油の専門家が解説

文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家
サラダ油やマヨネーズをやめると、重い生理痛が軽減?油の専門家が解説の画像1「Thinkstock」より

 人間の体内で合成できないため、食事から摂らなければならない「必須脂肪酸」には2種類あります。それはオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸です。

 現代人はすべての年齢層でオメガ3脂肪酸(DHA、EPA、アルファ-リノレン酸)が不足しています。特に49歳以下の層での摂取不足は甚だしく、厚生労働省によるDHA、EPAの摂取量調査では、1日の必要量(1g)の3分の1にも達していないことがわかっています。

 一方のオメガ6脂肪酸(リノール酸)は、いろいろな食物に含まれているため不足することはないといわれています。特にサラダ油やマヨネーズに多く含まれており、唐揚げやトンカツなどの揚げ物、ポテトチップスやケーキなどのお菓子などによって、誰もが“過剰摂取状態”になっています。

 いずれも健康を維持するために必須の栄養素ではありますが、その摂取バランスが大きく崩れ、アレルギー、糖尿病、がん、認知症などが増える大きな原因と指摘されています。そのほかにも、肌荒れや冷え、生理痛といった女性特有の症状も同じ原因で起こります。

 オメガ3脂肪酸不足の大きな原因は、DHAやEPAを含む魚離れと、アルファ-リノレン酸を含むアマニ油やえごま油などのオメガ3系オイルの浸透不足にあります。

 筆者はこうした現状を少しでも変えたいと思い、オメガ3不足解消のための料理教室を行っています。DHAやEPAが豊富な魚の缶詰と、アルファ-リノレン酸が主成分のアマニ油を使った簡単料理の教室です。

 教室では、オメガ3脂肪酸のさまざまな健康効果と同時に、オメガ6脂肪酸の過剰摂取が健康を害している事実を知ってもらうことに重点を置いています。必須脂肪酸バランスの重要性など簡単なレクチャーの後、実際に料理をつくり試食します。その作業過程で、日常の食生活や外食での注意点など具体的な油の摂取法も伝えています。

 参加者は20〜30代の女性が中心で、皆さんなんらかの不調を抱えている場合が多いのですが、料理教室への参加をきっかけに揚げ物やマヨネーズなどのリノール酸の摂取を控え、魚やアマニ油などのオメガ3脂肪酸を意識して摂取する食生活に変えて、体調の変化を実感する人が増えています。先日も、2カ月ぶりに会った2人の方の肌がきれいになっていてびっくりしました。冷えや生理痛も軽くなり、体調の良さを示すように表情も大変明るくなっていました。

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