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プレ金、実施率わずか2.8%で完全失敗…クソ忙しい月末に早帰り、官僚の「机上の空論」

文=編集部

根本的に発想が現実離れ

 プレ金が浸透しなかったわけをカレンダー的に解き明かしてみよう。何せタイミングが悪かったといえる。

 スタート翌月(2回目)の3月最終金曜日は3月31日。文字通り年度末だ。一部から「なんで(こんな日に)プレミアムフライデーなのか」と非難囂々だった。このままでは、来年も3月30日、再来年も3月29日となる。つまり、土・日を除いた年度末最終日に当たる。これではどの企業も簡単には実施できない。

 今年は3月だけでなく、6、9、12月の四半期末営業日がすべてプレ金。来年も3、6、9、12月末、再来年も3、6月末がそうなる。10四半期連続で、期末のプレ金がついて回る。かえってプレミアムフライデーは地獄になる。

 そもそも月末、週末などに15時で仕事を切り上げて街に繰り出すという発想そのものが現実離れしている。在宅勤務も浸透し始めており、定時に出勤して仕事をこなし、帰宅するという固定観念では、経済・産業界の実情は捉え切れなくなっている。

 失敗を認めたくない経産省の世耕大臣や官僚たちは、月初めの金曜日に変更するだろう。だが、15時に仕事をあがるという発想そのものから見直さなければ、月初に変更しても失敗する可能性は高い。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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