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『ドラクエ11』、シリーズ最大の問題が露呈…衝撃的展開と演出上の違和感

文=鉾木雄哉/清談社
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海外では『ドラクエ』より人気が高い『FF』

 多根氏も『ドラクエ11』を「今後の国産RPGのお手本といえるような作品」とベタ褒めしつつ、問題点を指摘する。

「PS4ではリアルなグラフィックや高性能な演出を実現することが可能ですが、3DS版にシステムを合わせないといけないため、どうしてもPS4版では演出上の違和感を覚えるところがあります」(同)

 さらに、現在のゲーム市場からみれば大ヒットの『ドラクエ11』だが、『ドラクエ』という人気コンテンツの最新作として考えると、物足りなさもある。

 2009年にニンテンドーDS向けに発売された『ドラゴンクエスト9 星空の守り人』は、発売3日間で出荷本数が300万本を突破しており、単純比較では『ドラクエ11』には『ドラクエ9』ほどの勢いはないのだ。

 そして、最大の問題は、国内では人気があるものの海外市場では『ドラクエ』シリーズの人気が「今ひとつ」であることだろう。

 たとえば、よく比較される『ファイナルファンタジー』シリーズは、海外では『ドラクエ』よりも人気が高い。PS4で販売された同シリーズの最新作『ファイナルファンタジー15』は国内販売本数は100万本弱だが、全世界では600万本以上のセールスを記録している。

「今までの『ドラクエ』は、海外ではあまり売れませんでした。しかし、今回のPS4版『ドラクエ11』は、最新のゲームをプレイしている海外ユーザーにも、あまり古臭く感じさせない工夫をしていると感じます。今後、『ドラクエ』シリーズが海外でどれだけ受け入れられるかは、今作がカギを握っているのかもしれません」(同)

 ノスタルジーを片手に「王道」を維持していくのか、それとも世界中のゲームファンに届く「ブランド」に育てていくのか……。『ドラクエ11』は、アジアでは今冬以降、欧米では来年から順次発売される予定となっている。海外市場で通用する国産ゲームが少なくなっている今、『ドラクエ11』の海外版が背負っているものは意外と大きいのかもしれない。
(文=鉾木雄哉/清談社)

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