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荻原博子「家庭のお金のホントとウソ」

「老後の貯蓄3000万円ないと破綻」のまやかし…投資に走って資産を失う人の共通点

文=荻原博子/経済ジャーナリスト
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 そのため、たとえば年金支給額が月22万円であれば、その範囲内で暮らせる生活を考える。食費を抑えるために家庭菜園を始めるのもいいでしょう。車を軽自動車に買い換えるというのも効果的です。万が一の際にも遺族年金があるので、生命保険を解約するという選択もあるでしょう。また、家電製品も型落ちなら安く買うことができます。こうしたことの積み重ねによって「なんとか暮らしていけそうだ」と思うことができれば、老後の資金に対する恐怖は小さくなります。

 ただ、この先、年金の支給額が減っていくことが予想されるので、不安視している人もいるでしょう。でも、大丈夫。なぜなら、年齢を重ねるにしたがって行動範囲が狭まり胃袋も小さくなるので、家計の出費も徐々に少なくなっていくからです。

 しかしながら、生活を年金の範囲内で収めたとしても、老後は介護費も医療費もかさみそうなので、「やっぱり、それだけでは心配だ」という人も多いと思います。では、そうしたお金は、どれくらい用意しておけばいいのか。次回は「老後に必要となる、イザというときのお金」について、その内訳も含めてお伝えします。
(文=荻原博子/経済ジャーナリスト)

荻原博子/経済ジャーナリスト

荻原博子/経済ジャーナリスト

大学卒業後、経済事務所勤務を経て独立。家計経済のパイオニアとして、経済の仕組みを生活に根ざして平易に解説して活躍中。著書多数。

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