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若手、意外な平幕力士、そして日馬富士…誰もが「強さ」と「弱さ」を見せた九月場所 

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 若手有望株が星を伸ばせない一方、中盤戦で優勝争いに顔を出したのは、千代大龍、大翔丸、貴ノ岩といった意外といえば意外な平幕力士たちだった。

 千代大龍は2011年に幕下15枚目格付け出しデビューを果たしたエリートだ。デビューから多少足踏みをしたものの、その後は順調に昇進し、14年には小結まで駆け上がった実力派である。照ノ富士の大関昇進前に「次の大関は誰か」という議論になると彼の名前が出るほど将来性を買われていたのだが、引き癖が治らないことと糖尿病を発症したこと、そして度重なる怪我に泣いたために近年では十両に留まることも多かった力士である。

 大翔丸もまた、大学時代にアマチュア横綱を獲得し、幕下15枚目格付け出しデビューを果たした大卒エリート。千代大龍とは異なり、彼は下位で一進一退を繰り返し、アマチュア時代の実績からするとなかなか地位を上げられなかった経緯がある。最近幕内に定着し、追手風部屋では部屋頭になることもあったが、上位挑戦はこれからという力士である。

 貴ノ岩は鳥取城北高校から角界入りしたモンゴル人力士だ。白鵬や日馬富士といった上位のモンゴル人力士と比べるとその道のりは順調ではなく、時間を掛けて序の口、幕下、十両と地位を上げてきた苦労人である。最近の貴乃花部屋は、貴景勝や貴源治、貴公俊といった若手の後輩力士が台頭し充実し始めているが、貴ノ岩こそがその礎を築き関取不在期間も奮闘し続けてきた力士である。

 優勝争いにこれまで名を連ねることがなかった彼らが自分の相撲を取り、館内を沸かせた。だが阿武咲が星を落とし、優勝争いから脱落すると、彼らもまた苦戦を強いられることになった。優勝争いのプレッシャーなのか、それとも15日間良いコンディションを維持することが難しいからなのか、いずれにしても彼らもまた優勝争いから脱落した。

 平幕優勝は平成に入ってから29年間で8例しかない。そのうち2例は貴乃花と琴光喜といった、その後横綱と大関に昇進した力士たちである。そして3例も琴錦の2回と貴闘力という、三役経験の豊富な実力者たち。平幕の力士がなかなかたどり着けないのが平幕優勝というものなのである(残り3例は琴富士、水戸泉、旭天鵬)。

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