
秋の番組改編が出そろい、「今年はそれほど大きな動きはない」という印象を受けたが、唯一気になったのはテレビ朝日の動き。特に、日曜日のタイムテーブルが激変することに、早くも賛否の声が飛び交っている。
なかでも多いのは、東山紀之がMCを務めるニュース情報番組『サンデーLIVE!!』(5時50分~)への否定的な声。「また報道番組をやるのか?」「これ以上ジャニーズのMCはいらない」「仮面ライダーと戦隊シリーズの時間移動は許せない」などの声は、どれも一理あるだけにスタート前から不安を感じさせる。
また、日曜午後には、今田耕司と指原莉乃がMCを務める『テンションが上がる会?~地球のことで熱くなれ』(13時45分~)、ロボットとタレントが旅に出る『ロボット旅 日本一周~タカラモノクダサイ~』(14時40分~)のバラエティ2本がスタート。ただ、こちらはゆるいコンセプトの番組だけに、まだ視聴者の反応は見られない。
そして見逃せないのは、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)が君臨する20時台に、名番組『ビートたけしのスポーツ大将』(19時58分~)が復活すること。レギュラー番組としては27年ぶりの復活となるだけに、「楽しみ!」「なんで今さら」という両極端な反応が見られた。
日曜の朝にニュース情報番組、夜にスポーツバラエティをラインナップしたのは、ズバリ「2020年を見据えた“東京五輪シフト”」ではないか。
土日の朝夜にも五輪関連企画を放送できるテレ朝
五輪の関連企画をもっとも放送しやすいのはニュース情報番組であることに疑いの余地はない。競技そのものや大会の紹介から、アスリートへのインタビュー、ライバル選手との関係性、家族や恩師との秘話まで、さまざまな切り口で放送できる。五輪本番が近づくにつれて、企画自体を増やし、放送時間は長くなっていくだろう。
5時50分から放送が始まる『サンデーLIVE!!』は、7時30分スタートの『シューイチ』(日本テレビ系)、8時スタートの『サンデーモーニング』(TBS系)に先んじて放送できるのが大きい。視聴者は「似た内容でも、先に見たもののほうが新しく質が高い」と感じやすく、「後で見たものは、番組そのものが古く質が低い」というイメージを持ちがちだからだ。
テレビ朝日は、今年4月に同じニュース情報番組の『サタデーステーション』(20時54分~)、『サンデーステーション』(20時54分~)をスタートさせたばかり。つまり、「平日と比べてニュース情報番組の少ない土日の朝と夜にも、五輪関連企画を放送できる」という体制が整ったのだ。
「スポーツのテレ朝」イメージ強化へ
そして、『スポーツ大将』の復活。これは「2020年7月24日に開幕する東京五輪のカウントダウン番組ではないか」と深読みしたくなる。来月の10月28日でちょうど「五輪まで、あと1000日」となるだけに、今秋の番組スタートはそれを祝うようなかたちになるだろう。
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