
人気歌手の安室奈美恵が、40歳の誕生日を迎えた今月20日、来年9月16日をもって引退することを発表した。これを受けて、“安室がラスト出演する音楽番組”をめぐりテレビ各局が“安室争奪戦”を繰り広げているという。
「引退宣言の翌日には、一部で今年の大みそかの『NHK紅白歌合戦』で安室の“大トリ”は確実と報じられましたが、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、『FNS歌謡祭』『ミュージックフェア』(共にフジテレビ系)、『ベストアーティスト』(日本テレビ系)などが、早くも出演交渉に向けた準備を着々と行っているようです。出演交渉に向け、安室に不快な印象を持たれないよう、各局内では編成から情報番組に対して、安室の報道をする際にはナーバスな内容に関しては触れないようお達しが出ているほどです。具体的には、母親が殺された事件や、SAMとの離婚、さらには音楽プロデューサーとの結婚の噂などです。実は安室は、自身のプライベートがオープンになることにかなり神経質なことで知られているので、最終的な出演交渉に向け、どの局も細心の注意を払っているのです」(テレビ局関係者)
そんななか、特に週刊誌は安室の周辺関係者への取材に奔走している。
「本人が詳しい引退の理由を明かしていないこともあり、家族や近しい関係者への取材を進めています。再婚の噂や引退後の住まいに関すること、さらにはなんとかして独占インタビューを狙う媒体まであるようですが、安室ほどの人気とキャリアがある歌手の突然の引退となれば、仕方ないでしょう」(週刊誌記者)
こうした事態を受けてか、27日には安室は自身のHP上で「一部マスコミの方で、私人である家族や、スタッフの自宅、職場などに過度な取材が連日続いております。マスコミの皆様どうかお願いです、家族、スタッフに対する過度な取材を止めていただけないでしょうか…」と綴った。安室をよく知るレコード会社関係者は語る。
「想像以上の世間の反響に、本人が一番驚いているのではないでしょうか。安室さんは口下手な人ですし、華やかな世界にいながら、静かで平凡な生活を好む人です。今はおそらく相当神経質になっていると思います。いずれにせよ、彼女がアーティストとしての最後のステージにメディアという場を選ぶとは考えにくいです」
安室は引退宣言のなかでも、残り1年の活動について「アルバムやコンサート、最後にできる限りの事を精一杯し、有意義な1年にしていきたいと思ってます」としており、テレビ出演などの仕事には一切触れていない。2015年にデビュー当時から所属していた大手事務所ライジングプロから独立して、仕事においても独自のスタイルを貫いている今、安室出演を実現できるメディアがあるだろうか。
(文=編集部)