
9月28日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で、柴咲コウがIT企業「レトロワグラース」の代表取締役社長CEOに就任していたと報じられた。同社は柴咲のファンクラブ事業を、所属のスターダストプロモーションから引き継いでいるほか、「モブキャスト」などの上場企業代表を務める藪考樹氏が役員に就任していることなども明らかになっている。同記事で報じられた内容は、かねてからささやかれていた柴咲の「独立説」を後押ししているようだ。
1998年にスターダストのスカウトを経て、芸能界入りした柴咲。デビュー以降、スターダストの所属は続いていたが、2年ほど前から「事務所を辞めたがっているようだ」という情報が関係者の間で出回っていた。
「具体的な理由はわかりませんが、移籍先について親しい関係者と相談をしていたり、スターダストの役員とも、契約を見直せないかといった内容の面談を行っていたりしたようです。ただ、同時期には同じくスターダスト所属の山田孝之も、独立や移籍に動いていたこともあって、柴咲については『話は流れた』と思われていたんです」(テレビ局関係者)
しかし実際の動きは、昨年になって表面化した。柴咲はスターダストではなく、個人的に契約を交わした個人マネージャーを現場に連れて来るようになり、関係者を驚かせていたという。
「ちょうど大河ドラマの撮影が始まる頃で、スターダストの関係者はほとんど現場に姿を見せることもなく、共演者の事務所関係者は『一体何があったのか』と各所に探りを入れていたものです。そして結局、個人マネージャーも今年に入ってからは現場に姿を見せなくなり、柴咲は自ら運転する車でスタジオ入りするようになったんです」(NHK関係者)
NHK内でも「柴咲がマネージャーをつけていない」ことはかなり話題になっており、制作陣がスターダストに「車の運転手くらいはつけてもらえないか」と打診したこともあったという。
「しかしNHKがいくら要請を行っても、柴咲本人が許可しないからと、希望は聞き入れられないようです。事務所との関係が良好でない役者は、決して珍しいものでもありませんが、ここまで露骨なのは見たことがありません」(同)
NHKでも各方面から情報収集を行い、柴咲とスターダストの関係が著しく悪化している事実を確認したのだという。
「やはり2年前の時点から、柴咲は独立のために個人事務所を設立したり、自らスタッフを探したりと水面下でさまざまな動きを見せていた。しかし、結局スターダストとは業務提携というかたちを取り、完全に離れることは叶わなかったようです。そして、新たにレトロワ社を設立したのも、せめて活動上の主導権を自ら握るためということも判明しました。同社には、元ワタナベエンターテインメントの関係者も関わっていて、芸能界に疎い藪氏にアドバイスを行っているようです」(同)
スターダストでは一昨年に、看板女優だった中谷美紀も独立している。柴咲も彼女に続くかたちで、同プロから去ることとなるのだろうか。
(文=編集部)