マイクロ・マーケット戦争が激化

 だが、マイクロ・マーケットを狙っているのはコンビニ勢だけではない。菓子メーカーのグリコはオフィスファミマと同様のサービス「オフィスグリコ」をオフィスなどで展開している。その売上高は伸びているという。また、食品メーカーのネスレ日本は主にオフィス向けにコーヒーマシンを無料で貸し出し、専用のコーヒーカプセルを販売するサービスを展開している。この2社はマイクロ・マーケットにおいてコンビニ勢とも競争していくことになるだろう。

 さらに、マイクロ・マーケットにアマゾンが将来的には参入してくると筆者は考えている。米アマゾンは8月から、インターネットで注文した商品を2分以内に特定の場所で受け取れる有料会員向けの新サービス「インスタント・ピックアップ」を米国で始めたからだ。

 インスタント・ピックアップは、食べ物や飲み物、日用品など急に必要となったものを、大学構内やその近くに設置された受け取り用の専用ロッカーで受け取ることができるサービスだ。各拠点に常駐するアマゾンのスタッフが、注文を受けた商品をロッカーに搬入する仕組みとなっている。

 インスタント・ピックアップはオフィスなどでも設置が可能だ。2分以内で受け取ることができるため、わざわざコンビニまで行かなくても済む。受け取れる商品は、食べ物や飲み物、電子機器、日用品など数百種類を扱っているという。今後は、さらに増えていくと予想される。品揃えは食品自動販売機などよりも格段に豊富で、潜在能力は高いといえるのではないか。

 現在、インスタント・ピックアップは日本では展開していないが、今後の導入の可能性は高い。もしそうなれば、アマゾンがコンビニ勢の前に大きく立ちはだかることになるだろう。豊富な資金を元に、次々とロッカーをオフィスなどに設置していくのではないか。現時点では、あくまで予想にすぎないが、アマゾンであればやりかねない。

 いずれにしても、セブンの参入によってマイクロ・マーケットでの競争が激化していくだろう。今後の行方に注目したい。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

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