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前原代表、解党採択時に民進党内へ虚偽説明か…排除された元議員が「裏切られた」と告発

構成=長井雄一朗/ライター
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希望の党からは「電話もファックスもなかった」

――希望の党は、外国人に対する地方参政権付与に反対の立場です。比較的優先順位が低いとされる「外国人参政権反対」までもが“踏み絵”にされたことについては、いかがですか。小池代表に近い、国会議員でない人物がこの項目を入れたともいわれていますが。

初鹿 「ダイバーシティ」「多様性」「寛容な改革保守」といいながら、外国人に対する参政権付与まで“踏み絵”にする。これは社会の分断を図る、危険きわまりない発想です。

 もちろん、議員のなかでも賛成派と反対派に分かれていますが、それは当然のことです。自民党も同じです。「自民党だから、外国人の地方参政権には全員反対」ではなく、賛成派もいる。それでも、ひとつの政党として構成されています。

「外国人参政権反対」を“踏み絵”にするということは、そういう政策を称賛する排外主義者のほうを向いているということであり、大きな問題です。

 ちなみに、私は外国人の地方参政権については賛成の立場です。納税している外国人の方々が地方自治に参加されることは、国政ではありませんので、特段問題ではないと考えます。

 ただし、外国人参政権についてはさまざまな議論があっていいと思います。多数の意見を集約してまとめていくのが国会のあり方ですので、議論すべきときに国会で議論すべき問題です。

――初鹿さんのもとにも、それらの“踏み絵”に関する連絡はあったのでしょうか。

初鹿 私のところには、電話もファックスもありませんでした。どうも“排除組”だったようですが、「逆に光栄だな」と思っています。

選挙区は「日本一公明党が強い地区」

――この選挙では、どのようなことを訴えていきますか。

初鹿 アベノミクスの総括です。アベノミクスは大企業優遇で新自由主義経済優先であり、多くの方々は疲弊しています。「人を人として見ない」、そういう政策が続いてきました。今こそ、アベノミクスを変えなくてはならないのです。

「経済のための経済」ではなく、「人のための経済政策」を打ち出したいと考えています。具体的には、一人ひとりの可処分所得の向上を目指します。社会保障の充実や実質賃金の引き上げを実現していきます。

――消費税増税に対する考え方は。

初鹿 ここで消費税増税を行えば、実質賃金が下がってしまい、消費の低迷につながります。今の経済状況では、絶対にプラスになりません。将来的に国民のみなさまに消費税増税をお願いすることはあっても、今は凍結すべきです。

 一方で、アベノミクスで潤った方々には応分の負担をお願いすることが必要です。大企業の法人税引き上げ、累進課税の強化、金融資産保有者の課税を強化し、すべての人に分配することが肝要です。

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