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セックスロボット、来年に発売へ…好みの体形や性格を設定、ユーザと親愛関係構築

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 ハーモニー AI appの開発者もこうした問題を警戒しており、ユーザのプライバシーを学習する機能などがまだ制限されている。だがアビスクリエイションは数週に1度のペースでアップデートするとしており、いずれよりプライベートな学習能力も向上すると見られる。

ユーザの顔を目線で追う

 実物のドール=ハーモニーは、モバイル端末上のハーモニー AI app=ユーザがカスタマイズした人格によって、頭部の駆動機構が制御される。まばたきや音声に合わせて口を動かすリップシンクはもちろん、眉をしかめたり微笑むことも可能。さらに両眼のカメラと顔認識システムにより、頭と目を動かしてユーザを目線で追うこともできるという。

 アビスクリエイションCEO(最高経営責任者)のマット・マクマレン氏は、将来的に歩くセックスロボットの開発にも意欲を示している。だが彼が考えるセックスロボットにとって重要なのは「荷物を代わりに運んでくれる」ようなことでなく、何よりユーザとのコンパニオンシップだ。マクマレン氏は今年4月にテクノロジー系情報サイト「エンガジェット」のインタビューで、「人間は多くの時間を互いの首から上を見ることに費やしている」「体のほかのどこよりまず首から上の開発に着手するのが合理的だ」と語った。

セックスを拒むロボットをレイプ?

 そのほか会話機能とセンサーを備えたラブドールとして、米トゥルーコンパニオンのロキシー(Roxxxy)もある。これはPC用にソフトウェア化された5種類のパーソナリティから1つを選び、ドールとともに購入する仕組み。価格は9,995ドルだ。

 このうちフリジッド・ファラ(Frigid Farrah)と名づけられたパーソナリティは、ユーザの接触をセンサーで感知すると拒否するよう設計されている。つまり性行為を望まないドールを無理やり犯す=レイプ行為を、バーチャルな娯楽として提供するわけだ。

 一部にはこうした製品がレイプ衝動を昇華させ性犯罪を抑止するという主張もあるが、あまり支持されていない。上述したFRRのレポートでもロキシーを例に挙げ、レイプの肯定を助長するため容認されるべきでないとした。

「ラブドール」と「セックスロボット」のこれから

 シリコン樹脂製の高級ラブドール市場では、日本も21世紀以降大きな存在感を示している。しかしAIなどのテクノロジーを導入する動きは、今のところまだないようだ。

 国内最大のメーカー・オリエント工業も今年7月、「ジャパンタイムズ」のインタビューでその試みを否定している。テクノロジー導入よりもユーザのために価格を抑えるべきとしつつ、「我々のドールはロボットではない」「我々の目的はよりよいドールを作ることだ」と語った。

 伝統的なラブドールをめぐるマニアの文化とその需要は、今後も一定の支持者を集め続けるだろう。だが一方で進化し続けるテクノロジーは、来るべきセックスロボットに対する人々の好奇心をますますかき立てている。
(文=高月靖/ジャーナリスト)

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