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不二家銀座ビル、「坪単価2億円超」で売却の真相…銀座の不動産バブルが頂点へ

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山崎製パンの子会社として再建


 07年1月、不二家は奈落の底に突き落とされた。洋菓子に自社で定める消費期限切れの原料を使用していたことが発覚。工場の操業停止や洋菓子店の休業に追い込まれ、07年3月期、08年3月期と連続して巨額の営業赤字に陥った。「50年以上愛されてきたペコちゃんを傷つけた」として創業家の藤井林太郎・6代目社長は引責辞任。創業家一族は全員取締役を退任し、同族経営に終止符が打たれた。

 この時、山崎製パンが不二家の救済に乗り出した。07年、山崎製パンが第三者割当増資を引き受け、持分法適用会社に組み入れた(当時の出資比率は35%)。08年に不二家が実施した第三者割当増資も引き受け、山崎製パンの出資比率は50%を超え、不二家は山崎製パンの連結子会社となった。現在、山崎製パンの出資比率は53.93%(17年6月中間決算時点)。

 不二家は山崎製パンの傘下で経営再建に取り組んでいる。16年12月期は1円の配当を実施し、3期ぶりに復配した。17年1~6月期中間決算の売上高は前年同期比2%増の515億円、営業利益は69%減の2億円、純利益は700万円の赤字(前年同期は3100万円の黒字)だった。

 製菓事業が業績を牽引している。チョコチップクッキー「カントリーマアム」やチョコレート「ルック」など主力ブランドがよく伸び、同部門の売り上げは331億円、セグメント営業利益23億円をあげた。しかし、洋菓子事業はいまだ水面下に沈んだままだ。売上高は174億円でセグメント営業利益は7億円の赤字だった。

 不採算の洋菓子店舗の閉鎖を進め、17年12月期(通期)では黒字を見込んでいる。同期の全体の売上高は前期比2%増の1060億円、営業利益は7%増の27億円、当期利益は16%増の15億円を予想している。銀座の土地・建物の売却益190億円は織り込まれていないため、今後純利益を大幅に上方修正することになる。

 親会社の山崎製パンは17年12月期の連結純利益は前期比8%増の197億円を見込んでいたが、“不二家効果”で、こちらも47億円増の244億円(前期比34%増)に上方修正した。普通配当を年20円(前期は18円)と従来予想から2円積み増すほか、創業70周年の記念配3円を含めて年23円配当を予定している。ペコちゃんが身を切って(=不動産の売却)親孝行をしたかいがあった。
(文=編集部)

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