
TBS系連続テレビドラマ枠「日曜劇場」の今クール(10~12月期)作、『陸王』の第1話が8日、放送される。同作は池井戸潤の同名小説が原作で、創業から100年以上続く老舗足袋業者「こはぜ屋」が会社の存続をかけてランニングシューズの開発に挑む企業再生ストーリー。こはぜ屋の四代目社長で主人公の宮沢紘一を演じるのは役所広司。そのほか、脇を固めるのは寺尾聰や連ドラのレギュラー出演は初となる作家・阿川佐和子など、注目度は高い。
日曜劇場といえば『半沢直樹』や『ルーズヴェルト・ゲーム』など“働く男”を題材にした作品が多く、大御所俳優たちが多数出演することでも有名。さらに、最近では若手注目俳優の登竜門になりつつあり、今回は人気急上昇中の竹内涼真と山崎賢人という若手二大巨頭の共演にも注目が集まる。
「日曜劇場の人気作を多数手掛けているTBSのヒットメーカー・福澤克雄さんが演出を担当するのですが、今回竹内くんはオーディションで役を勝ち取りました。劇中に登場する『ダイワ食品』の陸上競技部選手で、こはぜ屋のランニングシューズの開発にも協力する“キー役”を演じるのですが、トレーニング期間はすでに3カ月以上。彼の肉体美にも注目が集まりそうです」
一方、山崎は主人公の息子でランニングのソール(靴底)部分の生産を担う。中心人物であることには変わりないが、インパクトとしては竹内の役に食われてしまう可能性も高い。さらに、同じくTBSが制作した映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』で主演を演じたものの、興行的には失敗となってしまった。
「山崎くんはクールな役どころが多く、何を演じていても同じように見えてしまうという声をよく聞きます。若手にはありがちな評価ですが、一方で竹内くんはこれまでさまざまな役どころを演じ、数字的にも大成功を収めてきました。芸歴は竹内くんのほうが短いですが、明らかに今、竹内くんのほうが勢いに乗っています。『陸王』でその差がさらに鮮明になってしまい、今後の2人の活動に大きな差が生まれてしまわないかが心配です」
2人には共通点も多かった。ともに東京出身でNHK連続テレビ小説経験者。年齢も1歳違いということで、始まったばかりの現場でも仲睦まじい姿が見られるという。
前クールの連ドラ『過保護のカホコ』(日本テレビ系)でも好成績を残した竹内からは、かなりの余裕さえ感じるが、次こそ良い結果を残したいというプレッシャーが山崎を成長させるかが見ものである。
(文=編集部)