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検査改竄の神戸製鋼、納入先企業&使用製品リスト…原発、新幹線、航空機など世界中で

文=編集部
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マネーゲームの道具に

 10月10日、神戸製鋼所の株価は300円安(ストップ安)の1068円(前営業日比22%安)となった。11日も一時、20.4%安の850円。2日で518円下げた。12日は小康状態だったが13日には一時、86円安の794円を記録した。この間42%下げたことになる。週明けの16日は一時、774円まで下げ安値を更新した。その後、小反発して827円(22円高)で引けた。

 神戸製鋼所傘下の神鋼商事は700円安(ストップ安)の3230円。11日も8.6%安の2882円。13日には一時、2888円(97円安)となった。下げ幅は29%。16日は2805円まで下げ終値は2898円(21円安)。10月10日、神鋼環境ソリューション(東証2部)は一時、125円安の1935円で年初来の安値をつけた。神鋼鋼線工業(東証2部)は一時、122円安の1600円(同じく年初来安値)、日本高周波鋼業(神戸製鋼所が筆頭株主で51.5%を保有)は一時、123円安の1026円(年初来安値)と軒並み株価が急落した。関連銘柄は11日には小動きだった。神鋼環境ソリューションの13日の安値は1973円(27円安)。神鋼鋼線工業は同1482円(108円安で年初来安値をさらに更新した)。日本高周波鋼業は同981円(49円安で年初来安値を再度更新)。1000円の大台を割り込んだ。

「投機筋は神戸製鋼所の株価急落を買い場と見ているようだ。所詮マネーゲームの域を出ないが、過去に不祥事で株価が急落した銘柄はその後、自律反発している」(中堅証券会社のアナリスト)

 昨年の燃費不正問題で株価が4割強急落した三菱自動車は株価が底打ちした後、5割高とリバウンドしている。神戸製鋼所の下げも40%を超えた。東洋ゴム工業は免震ゴムの偽装で株価が下落したが、その後、持ち直した。もちろん、神戸製鋼所が三菱自動車と同じパターンをたどるという保証はどこにもない。

 ちなみに、神戸製鋼所にはかつて安倍晋三首相が在籍していたことが知られている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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