
日本テレビの不義理は、今後どう影響していくのか――。
10月18日放送のテレビ番組『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)で、萩本欽一と香取慎吾が今年1月放送の『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日テレ系)以来となる共演を果たした。2人は1994年の『よ!大将みっけ』(フジ系)をきっかけに距離が近まり、2002年からは、萩本が1979年から司会を務める『仮装大賞』に香取も加わるようになった。
『仮装大賞』は近年では毎年1月に放送されており、例年であればすでに予選会が始まっているはずだが、10月中旬を超えても告知は一切なし。日テレの編成局長は9月の定例会見で「『仮装大賞』は単発番組で次の放送予定も決まっておりません」と答えていた。
同局で8月に放送された『24時間テレビ 愛は地球を救う』内の『仮装大賞』コーナーには、香取は出演せず。ジャニーズ事務所の櫻井翔、亀梨和也、小山慶一郎がメインパーソナリティーを務めたため、9月に退所する香取が外されたとの見方が広まっていた。
18日放送の『おじゃMAP!!』では、萩本の自宅を訪れた香取が「仮装って、なんで僕だったんですか?」と一緒に司会を始めた経緯を質問。すると、萩本は「(自分が)年を取ったから、『仮装』を誰かにあげたいと思う。(日テレのスタッフに)俺降ろして慎吾にしてくれないかってお願いしたんですよ」と答えた。つまり、萩本は後継者と見込んで、香取を司会に推薦していたのだ。今後の『仮装大賞』が不透明な現在の状況で、萩本がこの事実を口にすることには大きな意味があった。テレビ局関係者が話す。
「萩本の日テレに対するメッセージだったと思いますよ。そもそも、今の日テレの対応は大功労者である萩本に対して、あまりに非礼です。1971年、日テレが萩本を司会に立てて、オーディション番組『スター誕生!』を始めました。当時、芸能界は渡辺プロダクション全盛時代。今のジャニーズどころではないほど、幅を利かせていた。何をするにしてもナベプロにお伺いを立てなければいけない状態に嫌気が差していた局員たちが、自前でスターをつくろうと考えた。当初、視聴率は低かったのですが、萩本が素人をいじる『欽ちゃんコーナー』をきっかけに数字が上がっていきました」