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中村芳子「お金のことで苦労せず、人生を楽しむためのお金の基本」

金利0%の銀行預金は実質大損…確実に約10%の利回りを得ている人の簡単投資法

文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

テクニックはいらない、積み立てるだけ!

 もう一度、数字を見てみよう。どのカテゴリー(日本株、外国株、新興国株、外国債券)に投資していても、0.02%の普通預金よりもずっといい利回りで運用できている。積立期間10年の利回りは、日本株が8.7%、外国株が12%、新興国株が8%、外国債券が4.9%だ。

 もちろん、いつもうまくいくとは限らない。株式市場全体が落ち込んでいるとき、円高になって海外の株式も債券も(円に対して)値下がりしてしまったときは、利回りがマイナスになってしまうリスクもある。

 でも、一度にまとめて買わず、毎月積み立てることでマイナスになるリスクは小さくなる。値段が下がったときも積立をやめないで続けることで、値段が戻ったときには、さらに利回りがよくなる。投資のセミプロなら、これよりも高い利回りを出すことはできるかもしれない。でも、そうじゃない人は、インフレ率+2%以上なら十分。

 実際に投資してみて、おもしろくなったら、いろいろ研究して、投資信託の積立以外にも手を出してみるといい。実際にもうかると、ほかのこともやってみたくなるものだ。次回は、どの金融機関で買うか、どのファンドを選ぶか、具体的に見ていこう。
(文=中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー)

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中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

中村芳子/アルファアンドアソシエイツ代表、ファイナンシャルプランナー

1985年よりFP業に携わる日本のFPの草分け。 女性FP協会(現WAFP関東)の設立者の一人、初代理事長。 1991年に会社を設立。パーソナル・コンサルティング、金融記事の執筆、金融企画のアドバイスなどを行っている。マネックス証券創業時より7年間アドバイザーをつとめる。みずほ銀行の夫婦向けマネーサイト「おうちのおかね」(2010―2016)を監修。辛口だが、お金だけにとらわれないユニークで温かいアドバイスが人気。


主な著書に『50代のいま、やっておくべきお金のこと』『20代のいま、やっておくべきお金のこと』(以上ダイヤモンド社) 『女性が28歳までに知っておきたいお金の貯め方』(三笠書房) などがある。『3日でわかる聖書』『養子でわくわく家族』『神の津波』など、お金以外の著書や翻訳もある。

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