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松崎のり子「誰が貯めに金は成る」

がん保険や医療保険の保険料、来年上がる公算…「健康年齢」に応じて同年齢でも保険料に差

文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

 損害保険ジャパン日本興亜の「安全運転割引」は、アプリを使って運転診断を行い、その結果によって自動車保険の割引率を算出するという仕組みだ。インステックによって、保険商品はセミオーダーやパーソナライズが進み、リスク細分化が加速する。

 しかし、これが進むと「リスクスコアが高い人は、いつか保険に入れなくなるのでは?」という疑問も頭をもたげる。保険会社にそのような質問を投げかけてみても、今のところ明確な回答は難しいようだ。

 インステックが進み、仮に自分が「疾病リスクが高い」と判断されたら、どうするか。ブラックな話になるが、「自分は長生きしそうにない」と頭を切り替え、その前提で老後資金計画を立てるというのも、ひとつの考え方かもしれない。長生きしてもしなくても、将来への不安は変わらない。

 長寿社会が進み、死亡率は下がる一方、病気にかかる可能性はより高まる。そのため、医療分野の保険料は今後も上がり続けるだろう。その負担を抑えるためにできるのは、若いころから適正な栄養管理を行い、適度な運動を欠かさないことだ。

 ただし、その場合、せっかく保険に加入していても、優等生的に日々健康を維持しているがゆえに、「肝心の保険金はなかなか受け取れない」という皮肉な話になるかもしれないが。
(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

松崎のり子/消費経済ジャーナリスト

消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。
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