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ダルビッシュやイチローにアイス投げつけ&暴言も…米大リーグで日本人差別行為が横行

文=編集部
ダルビッシュやイチローにアイス投げつけ&暴言も…米大リーグで日本人差別行為が横行の画像1ロサンゼルス・ドジャースのダルビッシュ有投手(写真:AP/アフロ)

 アメリカ・メジャーリーグのワールドシリーズが波紋を呼んでいる。問題となったのは、10月28日(日本時間)に行われた第3戦だ。

 ロサンゼルス・ドジャースの先発投手を務めたダルビッシュ有投手は、2回にヒューストン・アストロズのユリエスキ・グリエル選手に本塁打を浴びた。その後、グリエル選手がベンチで両目尻を引っ張るようなしぐさを見せたのだ。これが、アジア人を差別する行為ととらえられている。また、アジア人を侮辱する意味合いの「チニート」というスペイン語を発したとされる。これに、日米で「侮蔑行為」「人種差別」と非難が集まった。

 騒動を受けて、グリエル選手は「すべての人に心から謝罪します。深く後悔しています」と声明を出し、ダルビッシュ投手は「ひとつのミスによって、またいろいろな人がこのことから学べると思います」と大人の対応を見せた。

 結局、グリエル選手にはメジャーから「来季開幕から5試合の出場停止」という処分が下された。また、その間の給料は支払われず、アストロズは同額をチャリティに寄付するという。

 純粋なプレー以外の部分が注目されることになってしまったが、「そもそも、グリエルは問題児。日本でプレーした経験もあるのに差別行為をしてしまったことについては言語道断」とプロ野球に詳しいスポーツライターは語る。

「キューバ代表としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に3度、オリンピックに2度出場するなど、いわゆるスター選手。実力は折り紙つきです。2014年にはシーズン途中から横浜DeNAベイスターズに入団し、上々の成績を残しました。

 しかし、翌年はケガを理由に来日を拒否する姿勢を見せて、DeNAから『契約違反』を理由に解雇されました。結局、その年はキューバでプレーして、翌16年にアメリカに亡命、昨シーズン途中にアストロズと契約しています。日本への移籍については、あまりに中途半端なことから『メジャーへの踏み台にされたのでは』という見方が強いです」(スポーツライター)

イチローも標的にされたメジャーの人種差別

 メジャーでの人種差別については、マイアミ・マーリンズのイチロー選手も「アイスやコインを投げつけられた。何回かは僕の頭に当たったことがある」と語っているほか、観客から暴言を受けた経験も明らかにしている。

「ニューヨーク・ヤンキース時代には、イチローの華麗なバットさばきに対して、テレビの解説者がバットを『チョップスティック(箸)』と表現して『日本やアジアの食文化に対する差別だ』として非難を受けたこともあります」(同)

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