
12日放送の連続テレビドラマ『陸王』(TBS系)第4話が、平均視聴率14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。地上波初放送となった映画『シン・ゴジラ』が裏で放送されていたものの、0.5ポイントを下げるだけにとどまり、根強いファンを獲得していることが証明された。
同ドラマは、老舗足袋屋「こはぜ屋」が経営危機を打開するために足袋屋ならではのランニングシューズ“陸王”を開発し、再起を図るまでのヒューマンドラマ。「こはぜ屋」だけに限らず、そこで働く人たちや家族、そしてライバル企業などの人間模様が事細かく描かれ、毎回感動を呼ぶストーリーが人気だ。
第4話は、ケガをした茂木裕人(竹内涼真)が会社から引退を提案され、さらにアトランティスのサポートを打ち切られてしまう。そんな状況の折、アトランティスのシューフィッターだった村野尊彦(市川右團次)は、社長の小原賢治(ピエール瀧)と言い争いの末、会社に見切りをつけて退社。だが、有村融(光石研)のはからいにより、宮沢紘一(役所広司)と出会い、陸王シューズと宮沢の想いに感銘を受けた村野は、心機一転「陸王チーム」としてこはぜ屋に協力したいと願い出たのであった。
こうして、約2,000人もの選手の足型をもち、選手たちからも絶大な信頼を得ているカリスマシューフィッターの村野を味方につけたこはぜ屋。その村野のおかげもあり、陸王・茂木モデルを完成させ、茂木本人に履いてもらうことがやっとできたのだ。そのシューズを履いてニューイヤーレース出場を賭けたトライアルレースに臨む茂木だったが、最後の最後ゴール目前で足を押さえ込んで倒れてしまう。結局は、脚をつっただけでケガの再発とはなっておらず、これを機に茂木が正式に「こはぜ屋」のサポートを受けることに。
茂木・村野の加入により、「陸王チーム」のメインメンバーがすべて出揃ったと思われる第4話。宮沢の想いがやっと届いた瞬間、視聴者からも「感動した」「泣ける」との声が多く出ていた。「茂木のケガが再発か?」と思わせるシーンでは、視聴者の誰もが宮沢社長さながらにヒヤッとさせられたし、そうそう安易なハッピーエンドにならないところに、『陸王』に視聴者が惹きつけられる魅力があるともいえる。