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北朝鮮の特殊部隊、2000人以上が日本潜入の可能性…原発や東京を攻撃も

文=深笛義也/ライター
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「1996年に韓国の江原道江陵市で、北朝鮮の特殊潜水艦が座礁して乗組員と工作員計26名が韓国内に逃亡したことがありました。その26名を追って、韓国軍はのべ6万人を投入したのです。逮捕1名、射殺13名、自決11名、行方不明1名という結果になりましたが、韓国側は軍人12名を含む17名が死亡という被害が出ています。

 それを考えれば、2000人も上陸されれば陸上自衛隊の総力をもって対応しなければ戦えないでしょう。特殊部隊は精強ですから、一般の自衛隊員ではかないません。第一空挺団などの特殊作戦部なら勝てると思いますが、そもそも上陸を発見すること自体はきわめて難しいです。私もレーダーを使って沿岸監視訓練をやったことがありますが、まず無理でしょう」(同)

自衛隊基地や原発がテロの標的になる可能性も

 日本に上陸した北朝鮮の特殊部隊は、どんな行動に出るのだろうか。

「特殊部隊は、自動小銃、機関銃、1000mくらい先まで撃ち込める個人携行ミサイルを装備してくるでしょう。狙うのは、在日米軍や自衛隊の基地。あるいは、日本社会を混乱させるために原発や首都機能を狙ってくる可能性もあります。日本海から上陸して、関東山地を越えて東京に入り込むことも考えられます。1週間もあれば、移動できますから」(同)

 原発を狙うテロであれば、外部電源を切断して非常用発電機を破壊すれば、原発は冷却機能を失い暴走することになる。偽造パスポートで入国し、武器を用いずに実行するということもあり得るのではないだろうか。

「原発の非常用発電機はどこにあるかわからないようにしてあるので、狙うのであれば、少なくとも30人くらいで本格的に襲撃しないとできないでしょう。やはり、兵器と弾薬が必要です。偽造パスポートで空港から入ってくるとなると、小銃の1丁や2丁くらいなら分解して持ち込むことができるかもしれませんが、本格的な兵器は無理でしょう」(同)

 仮に北朝鮮の特殊部隊が入り込んできたときに、日本はどのような対応ができるのだろうか。

「当然、軍事パレードのときのようなわかりやすい格好で来るのではなく、民間人と同じ服装でしょう。あるいは、偽造した自衛隊の制服を着ているかもしれません。武器もわからないように携行しているでしょう。そのため、見た目では特殊部隊だとはわかりません。

 仮に一般市民が『なんかおかしな人たちがいる』と気づいて通報しても、警察官の拳銃ではかなうはずもなく、逆に殺害される可能性すらあります。しかし、その段階では自衛隊への防衛出動はかけられない。民間人が何百人も犠牲になって初めて『他国の軍隊の侵略だ』ということで、総理大臣が防衛出動をかけることになると思いますが、日本はその部分の危機管理がまったく議論されておらず、曖昧なままです」(同)