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中西貴之「化学に恋するアピシウス」

宇宙飛行士に深刻な健康被害?脳が上方にずれる異変…

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 このような構造的変化が脳の機能にどのような影響を与えるのか、あるいは地上に戻ってからどのように回復するのか。今のところは不明です。

観光で宇宙に行く時代の「宇宙医学」


 そのような宇宙での生活が人体に与える影響は、「宇宙医学」としてクローズアップされています。

 近い将来、多くの人が探査や観光で宇宙に出て行く時代を迎えることが予想されます。そのとき、健康状態を適切に管理するにはどのようにすれば良いのか、長距離飛行する人類が快適に過ごすには宇宙船の構造はどうあるべきか……そういったことを医学界と宇宙産業界が共同で研究し、誰もが安心かつ快適に宇宙旅行を楽しめるようにしなければなりません。

 数時間で宇宙飛行士(イヌ)の死で終わった初めての宇宙旅行は、60年を経た今、火星に向かう技術を手に入れるまでに進歩しようとしています。今後は、冷戦時代のような先を争う宇宙開発ではなく、宇宙で使用される製品の安全に十分に配慮し、さらに宇宙医学を考慮した技術開発が必要です。

 今回発表された野口氏の長期滞在も、宇宙医学において多くの知見を得られるものと期待されています。
(文=中西貴之/宇部興産株式会社 環境安全部製品安全グループ グループリーダー)

【参考資料】
JAXA 野口聡一宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在の決定について」(平成29年11月7日)

アメリカ・サウスカロライナ医科大学による宇宙長期滞在が脳の構造に与える影響
Effects of Spaceflight on Astronaut Brain Structure as Indicated on MRI

宇宙医学」(JAXA)

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