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『奥様は、取り扱い注意』最終回で大ブーイングの嫌な予感…不倫尽くめが重すぎる

文=美神サチコ/コラムニスト
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『奥様は、取り扱い注意』最終回で大ブーイングの嫌な予感…不倫尽くめが重すぎるの画像1綾瀬はるか

 11月29日、綾瀬はるか主演の連続テレビドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)が第9話を迎え、平均視聴率13.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)をマークした。第8話から1.2ポイントのジャンプアップで、第5話の14.5%に次ぐ高視聴率を刻んだ上、初回から全話2ケタ台をキープしている。来週はいよいよ最終回となるが、このまま有終の美を飾れるだろうか。

 主人公・伊佐山菜美(綾瀬)は、夫・勇輝(西島秀俊)と結婚してセレブな専業主婦ライフを楽しんでいるが、実は過去に“特殊工作員”として暗躍していた経歴の持ち主。スリリングな人生を送ってきたため、穏やかな日々に物足りなさを感じていた菜美は、同じ住宅街で暮らす主婦たちのトラブルに気付くと、こっそり首を突っ込んでは解決していた。

 そんななか、菜美たちの住宅街に怪しい男・横溝健(玉山鉄二)の影が。第9話では、横溝に弱みを握られて“売春”をしていたとみられる主婦が自殺。真相は表沙汰にならなかったが、実は菜美と仲が良い主婦仲間の大原優里(広末涼子)にも魔の手が迫っていた。

 夫・大原啓輔(石黒賢)の態度に嫌気が差していた優里は、横溝の組織に属している主婦・河野佳子(宮下今日子)に誘われた合コンで安西(小関裕太)という若い男と知り合い、連絡を取り合う仲に。そして、とうとう今回一線を越えてしまったのだが、これは横溝の仕掛けた罠で、優里は“動画”をネタに買春を持ち掛けられてしまう……といった展開だった。

 同ドラマは、当初から“DV”や“ママ友イジメ”といったテーマを扱いながらも、もう少し明るい雰囲気があった。けれども、さすがに今回の内容はヘビーで、しかも問題は優里の件だけではない。菜美のもうひとりの主婦仲間・佐藤京子(本田翼)は、ついに夫・佐藤渉(中尾明慶)の浮気現場をキャッチ。そして菜美は、勇輝の海外赴任に同行することを決意したものの、やはり猜疑心を拭いきれず、「理想の夫婦」を目指すために動き出した。

 もちろん菜美&勇輝の行く末にも注目しているが、もっと気になるのは不倫した優里と、不倫された京子に訪れる結末だ。京子は、姑の良枝(銀粉蝶)が思いがけず味方してくれたけれど、家から追い出した渉が帰ってくるのか心配している。ということは、帰ってくれば夫の不倫を許すのだろう。でも、渉がきちんと自らの過ちを反省し、本気で罪を償うような描写がなければ、視聴者としては納得できない。現状、良枝に言われたから出て行っただけにすぎないのだから。

 一方、優里はどうだろうか。啓輔のモラハラぶりはたしかに不快だったが、それは不倫してもいい理由にはならない。それに、優里が息子の啓吾(川口和空)に後ろめたさを感じつつも合コンに行ったり、第5話で家出したりしていたことを考えたら、どうしても彼女に共感できないのだ。

 ドラマ自体の結末を楽しみにしている視聴者は多いと思われるので、おそらく数字は獲れるだろう。だが、不倫夫や不倫妻、そしてその配偶者たちが出す“答え”次第では、ブーイングが巻き起こるかもしれない。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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