効果的な冬カビ対策法は「結露の除去」

 カビによる健康被害を防ぐには、どのような対策が必要なのだろうか。矢口氏によると、「やはり“結露の除去”がポイントになります」という。

「寒くて乾燥しているからといって、過剰な暖房と加湿には注意してください。洗濯物の部屋干しを避ける、加湿をしすぎない、エアコンで部屋全体を暖めすぎない、などの対策が考えられます。そのほか、こたつの使用や人のいる場所だけを暖めるエアコンなどを利用した“部屋の一部を暖める”方法も、結露対策にはおすすめです」(同)

 そして、見落としがちな押入れの結露は、外出する際にふすまを開けてこまめに換気をするなど、湿気をこもらせないのがコツ。しかし、なんといっても一番の対策は「こまめな掃除」だという。

「窓を二重サッシにする方法もありますが、お金がかかるのであまり現実的ではありません。大変だとは思いますが、結露は朝のうちに拭き取るのが理想です」(同)

 これを怠ると、窓のパッキンにクラドスポリウムが発生し、カビ取り剤を使わなければならなくなる。あのツンとしたにおいがリビングに充満することを考えれば、日々の拭き掃除を徹底したほうが賢明だ。

「窓と同様にエアコンのフィルターのほこりも、こまめな掃除が必要です。フィルター掃除は2~3週間に1回の頻度で行い、数年に一度は専門の清掃業者に依頼すると、カビ対策につながります」(同)

 室内のカビは、普段は目に見えないだけで決していなくなるわけではない。しかし、日頃からケアを行うだけで、その増殖を食い止めることはできる。「冬だからカビ対策は必要ない」と安心せず、室内を清潔に保つように心がけたいものだ。
(文=真島加代/清談社)

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