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『めちゃイケ』は7年前の事件ですでに終わっていた…関係者「フジ局員の質ヤバい」

文=編集部
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 来年3月で21年半の歴史に幕を閉じるバラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)。12月2日に放送されたスペシャル番組では「単位上等!爆走数取団」と「抜き打ちテスト」の2つの名物企画が復活、第2部(夜7時~9時)は平均視聴率12.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という今年最高の数字を記録した。

 しかし、いくら数字を取ろうが打ち切りは決定事項。残り3カ月あまり、前を向いて全力で駆け抜けるしかないのだ。

 そんな、フジテレビひいてはテレビ界を代表する名番組の終了に、業界人たちは何を思うのだろうか。それぞれの立場から聞こえてきた声をお伝えしたい。まずは、放送作家のA氏だ。

「演者の発言やトピックスを(1)(2)……とナンバリングして銀色のプレートの上に出すテロップ表示は、当時どの番組のディレクターもマネしていました。そうした『パッケージ』、つまりは『世界観が番組にとって大事だ』ということを強く示してくれた代表的な番組だと思います。

 ただ、2010年に番組の顔だった岡村隆史が体調不良で出演を見合わせたときが潮時だったのではないでしょうか。これを契機に新メンバーのオーディションが行われ、応募者のなかには今人気の若手コンビ・カミナリなどの逸材もいたのですが、なぜか通りませんでした。新たに加入したジャルジャル、たんぽぽ、敦士、重盛さと美、三中元克がうまく機能しなかったことも終了の遠因になったと思います」

『めちゃイケ』のターニングポイントであったはずの10年からの7年間は、実は“失われた7年”だったのかもしれない。続いて語るのは、テレビ局関係者のB氏だ。

「今年1月から、番組開始20周年を記念して人気デュオ・ゆずにつくってもらった『タッタ』がオープニングテーマとして流れています。去年11月、2人だけの弾き語りライブ『ゆずのみ』に番組メンバーが大挙して訪れ、曲の制作を依頼して実現したものです。

 ただ、私はそのライブ現場にいたのですが、突然やってきた番組メンバーに対して、会場を埋める約5万人のゆずファンからは『なんで来たんだ』という空気すら漂っていて、『めちゃイケ』にとってはアウェー状態でした。そのとき、『番組が終わるのも、そう遠い話ではないな』と感じましたね」

 また、B氏は「幅広い層に人気のゆずを取り込むことで、認知度の再向上や視聴率アップを期待したのでしょうが、数字にはほとんど影響しませんでした」と付け加える。続くC氏は、約20年の間さまざまな番組のディレクションを手掛けている人物だ。

「残念ながら、『めちゃイケ』はレギュラー陣を増やす前に番組としては終わっていたと思います。長年フジの番組にかかわってきましたが、そもそも局や局員自体の質がヤバく、沈む船から脱出する感じで、私は数年前に離れました。『めちゃイケ』もフジも好きだったので残念ですが、おそらくフジは二度と浮上することはないでしょう」

 まさにフジの趨勢を体現してきた『めちゃイケ』。その終了は、『8時だョ!全員集合』(TBS系)から始まった「土曜夜8時」のお笑い番組の歴史が途絶えるのと同時に、フジの“本当の終わり”を暗示しているのかもしれない。
(文=編集部)

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