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「香害」が深刻化…芳香剤の健康被害続出、発がん性の指摘も

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米国やカナダでは香料禁止の動きが拡大

 香りビジネスが先行した北米では、香料の使用を規制している都市も出現しています。10年にミシガン州デトロイト市は、市職員に香料の使用を禁止しました。市職員が同僚の香料で呼吸困難に陥ったことがきっかけでした。

 翌11年には、オレゴン州ポートランド市も市職員に香料着用の自粛を呼びかけています。また、オクラホマ州タトル市も、香料の使用自粛を訴えるなど、全米に香料使用自粛の動きが広がっています。

 カナダでも香料使用自粛の動きは活発で、11年にノヴァスコシア州ハリファックス地域都市は、「職場での香料不使用」を宣言しました。以来、カナダでは無香料宣言をする企業・学校・病院が増え続けています。

 当然、脱臭芳香剤を販売する企業は売り上げ減になります。そこで次の有望市場として日本にターゲットを置き、「脱臭香りビジネス」を大展開しているのです。

 しかし、香料には危険な合成化学物質が多数使われているということを、消費者は肝に銘じておかなければいけません。さまざまな香り付け製品に使われている香料の99%は合成香料で、日本では約300種類近く製造されています。その中の十数種類をブレンドして香料として使っています。

 その一方で、どんな合成化学物質を使っているかは、企業の最高秘密のひとつになっています。つまり、「香料」と表示されている中には、10種類前後の合成化学物質が隠されているわけです。

 天然に存在せず、人工的に合成された香料を「合成ムスク類」といいますが、これらにはDNAを傷つける変異原性の強いものが多くあります。変異原性の強い化学物質は、高い確率で発がん性もあります。しかも、合成ムスク類は分解しにくい性質のため、人体への蓄積が懸念されます。

 実際、05~07に熊本大学・佐賀大学が行った共同研究で、日本人の母乳や脂肪組織に合成ムスク類の「HHCB」と「AHTN」が蓄積していることが明らかになっています。

 芳香剤など香り付け製品に使われる香料は、大半が合成ムスク類です。早急に使用規制をしないと、「香害」は深刻化するばかりです。
(文=郡司和夫/食品ジャーナリスト)

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