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林晋哉「目からウロコの歯の話」

インプラント危害、国が警告…治療中に死亡事故も 「入れ歯=悪」のまやかし

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 歯が抜けた後の治療法にはインプラント(人工歯根)もありますが、筆者の選択肢には入っていません。これについては、前出の国民生活センターの警告で充分だと思いますが、新刊にも詳述していますので、インプラント治療を行うか迷われている方は参考にしてください。

歯の質や寿命は個人差が激しい


 世間では“体質”や“家系”ということばをたびたび口にします。たとえば、風邪を引きやすい体質、アレルギー体質、糖尿病の家系、高血圧の家系などがそれで、究極は短命の家系、長寿の家系などと口にします。

「死ぬまで自分の歯」は万人の願いですが、実情はそのようなことは極めて稀です。歯の質や歯周病へのかかりやすさにも体質、家系といった遺伝的な要素が大きいのです。もちろん、すべて遺伝で決まるわけではないので、手入れの仕方や使い方も歯の寿命を大きく左右します。

 要は、病気のかかりやすさや寿命は個人差が大きいということで、歯も例外ではありません。歯の寿命は、他の臓器や器官よりも個人差の激しい臓器だと思います。

歯医者で変わる歯の寿命


 歯の寿命にかかわるもうひとつの大きな要因は、歯科治療です。人それぞれに備わった歯や歯周組織の質などの個人差を無視した治療を受けると、歯の寿命を縮めるばかりでなく、心身に重大な悪影響を及ぼすことがあります。予防法も個人差を無視して一律に「磨け、磨け」では科学ではありません。端的に言えば、個人差を考慮したオーダーメイドの治療や予防指導ができる歯医者にかかれば、歯の寿命を延ばすことが可能ですし、それができない歯医者にかかれば歯の寿命は短く、身体の寿命にも影響を与えます。

『いい歯医者・悪い歯医者』を世に投じてから20年。筆者自身、入れ歯を使うようになった口の変化と、それに伴う身体の変化、またさまざまな患者さんの診療を通じて「一本の歯が人生を狂わせる」ことの重大性を日々実感しつづけています。

 拙著『入れ歯になった歯医者~』では、自ら入れ歯を使う歯科医として、あなたの知らない歯科治療の実情と、あなたに必要な歯科治療法、予防法などを綴りました。本書で歯と心身の健康に役立てていただければ幸いです。
(文=林晋哉/歯科医師)

●林 晋哉(歯科医師)
1962年東京生まれ、88年日本大学歯学部卒業、勤務医を経て94年林歯科を開業(歯科医療研究センターを併設)、2014年千代田区平河町に診療所を移転。「自分が受けたい歯科治療」を追求し実践しています。著書は『いい歯医者 悪い歯医者』(講談社+α文庫)、『子どもの歯並びと噛み合わせはこうして育てる』(祥伝社)、『歯医者の言いなりになるな! 正しい歯科治療とインプラントの危険性』(新書判) 、『歯科医は今日も、やりたい放題』(三五館)など多数。近著は『入れ歯になった歯医者が語る「体験的入れ歯論」: -あなたもいつか歯を失う』(パブフル)。

林歯科HP:http://www.exajp.com/hayashi/

『入れ歯になった歯医者が語る「体験的入れ歯論」』


虫歯の痛み、歯周病の痛み、抜歯の切なさを知り、自ら入れ歯を使っている歯医者が語る”体験的入れ歯論”

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インプラント危害、国が警告…治療中に死亡事故も 「入れ歯=悪」のまやかしのページです。ビジネスジャーナルは、連載、インプラント入れ歯歯周病の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!

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