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堂本剛を襲った「突発性難聴」…治療は「48時間以内」がリミット?

文=ヘルスプレス編集部
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突発性難聴は原因も不明、確実な治療法もない

 突発性難聴はある日、突然に起こる。症状が出現した瞬間、「耳の聞こえ方がおかしい」と自覚できるものだ。「いつからか徐々に聞こえ方が悪くなった」というように、時間の経過に伴って悪化したような場合、突発性難聴ではない。

 50~60代での発症が比較的多いが、小児から高齢者まで全年齢に幅広く起こる。難聴の程度には個人差があり、耳が詰まったような感覚(耳閉感)のみのこともあれば、まったく聞こえなくなることもある。

 症状は、ほとんどの場合、片耳だけに起こるが、まれに両耳同時に発生することもある。また、突発性難聴の症状が起こる前後に、耳鳴りやめまい、吐き気などの副症状を伴うこともある。日本では年間3~4万人程度発症するといわれており、けっしてまれな病気ではない。

 突発性難聴の原因については「ウイルス原因説」や「循環障害説」などがあるが、いまだ不明のまま。そのため、スタンダードといえる治療法は確立されていない。

 一般には、ステロイド、血液循環を改善する薬(血管拡張薬や抗血小板薬など)、ビタミン製剤などの投与が行われている。

「高酸素のカプセルに入る」というのは、高濃度の酸素を吸入して血流をよくする目的で行われる「高圧酸素療法」という治療法。大がかりな装置が必要なため、主に大学病院や総合病院などで行われている。

 実はこれらのうち、どれひとつとして医学的に評価が定まった治療はなく、治療ガイドラインさえないのが現状だ。

 2012年に米国耳鼻咽喉科頭頸部外科アカデミーが提唱したガイドラインでさえ「推奨(リコメンド)」できる治療法はなく、「試してみてよい(オプション)」のがステロイド投与と高圧酸素療法とされている程度だ。

 突発性難聴の治療成績は総じて、完治(聴力が改善回復)する人が3分の1、完治までは行かないが改善する人が3分の1、改善しない人が3分の1程度といわれる。最初に挙げたミュージシャンの例でも、浜崎あゆみは片耳が聞こえないままだという。

 ただ、多くの医学者が口を揃えて言うのは、「突発性難聴の発症には肉体的・精神的ストレスの関与」が疑われ、「安静」が重要だという点だ。その意味で「全てを投げ捨てて、とにかく病院に行き、入院できたら入院する」というのは正解だろう。
(文=ヘルスプレス編集部)

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