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ワタミ、怒涛の鶏料理店化で完全復活…和民を一斉閉鎖、いきなり!ステーキと正面対決

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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ワタミの切り札「にくスタ」

 そうしたなか、ワタミが期待を寄せるのが新業態のレストラン「カタマリ肉ステーキ&サラダバー にくスタ」だ。ステーキやハンバーグなど牛肉を使った料理を提供している。16年10月に1号店がオープンし、現在東京に3店を展開している。

 看板メニューは「ランプステーキ」だ。豪州産の冷蔵肉を塊で仕入れ、店でカットし炭火焼きで提供する。肉はレアの状態で出され、客は焼き石で好みの焼き加減に仕上げる。「情熱ハンバーグ」も双璧をなしている。牛肉100%の粗挽き肉でつくられたハンバーグで、赤身肉のステーキのような風味が特徴だ。こちらも店で仕込み炭火焼きで提供する。

 食べ放題の「サラダ&デリカバー」も人気がある。オーガニック素材を含む野菜や果物、ごはんやスープ、冷製パスタやデザート、総菜などを豊富に取りそろえている。野菜や果物は自社農場や契約農家などから毎日必要な量だけ集めているという。

「にくスタ」は「ブロンコビリー」に似ている。「ブロンコビリー」もステーキやハンバーグ、食べ放題の「サラダバー」が人気のレストランだ。1978年に「ステーキハウスブロンコ」を名古屋市北区に開店したのが始まりで、現在は東海・関東・関西地区の郊外ロードサイドを中心に約120店を展開している。

「ブロンコビリー」は急成長している。08、09年度はリーマンショックの影響でそれぞれ減収となったが、それ以降16年度まで7年連続で増収増益を達成している。16年度の売上高は09年度比2.3倍の180億円にも上る。17年度はさらに増えて200億円に達する見通しだ。

さらに驚異的なのが利益率で、16年度の売上高経常利益率は15.6%にもなる。16年度まで12年連続で12%以上を達成しているというから驚きだ。これは非常に高い数値で、財務省が発表している法人企業統計調査における飲食サービス業の16年度平均経常利益率2.3%と比較すると歴然としていることがわかるだろう。

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