
今年9月にジャニーズ事務所を退所した元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の活躍が目覚ましい。SMAP元マネージャーの飯島三智氏が代表を務める芸能事務所CULENに所属し、新たなコミュニティー「新しい地図」を立ち上げ、『72時間ホンネテレビ』(AbemaTV)に始まり、ジャニーズでは禁止されていたSNSも開始。先月行われた「GQ MEN OF THE YEAR 2017」授賞式には3人揃って出席した。テレビ局関係者はいう。
「過去に大手事務所を離れると芸能界を干されるという例もあり、大きなリスクを背負いながらも、悪しき日本の芸能界の体制に一石を投じた姿が称えられています。しかし、そんな現在の成功は3人の力というよりは、飯島さんの功績によるといっていい。小さい頃からジャニーズのアイドルとしてチヤホヤされてきたので、常識が欠けている部分も多い。それぞれピンの仕事が増えれば、ボロが出てくるでしょう」
そんな懸念が現実のものとなった出来事が、先日起こったという。今月19日、サマリーポケットのイメージキャラクターに起用された稲垣が、同社のPRイベントに出席したときのことだ。
「ジャニーズ時代はこういった企業イベントに出演することは少なく、さらに他のメンバーがいない場は慣れていないのだと思います。テレビ収録ではスタッフや共演者が、イベントやコンサートではファンが歓声で温かく場を盛り上げてくれます。しかし、企業イベントに集まる報道陣はタレントに気を遣うようなことはしないので、稲垣に対しても冷ややかな反応でした。稲垣はそれが落ち着かなかったようで、『いつもと違う雰囲気。もっと黄色い歓声があるんだけどな』『おじさんカメラマンばっかり』『歓声を浴びてこそ伸びるタイプだから』などと発言。これを受けて記者やカメラマンからは『もうアイドルじゃないんだから』『勘違いするなよ』『やっぱりジャニーズ』『お前もオジサンだろ』と不快感を表す声が上がっていました。やはり稲垣は一人じゃ何もできず、厳しいという印象を抱きましたね」(現場にいた記者)
SMAPといえば、もともとジャニーズ内ではそれほど注目を浴びる存在ではなかったことで知られている。電話係だった飯島氏が彼らのマネジメントを一手に引き受けたことで、“国民的アイドル”と呼ばれるまでのスターダムまで育て上げた。そんな彼らは、バラエティなどにも積極的に出演して、カッコイイだけじゃない異色のアイドルとして幅広い世代に支持されてきた。
「ジャニーズを退所した今、アイドルという残像を捨てきらない限り、一度味方につけたメディアや世間が離れていくのも早いでしょう」(週刊誌記者)
早くも稲垣が苦境に立たされている。
(文=編集部)