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小谷寿美子「薬に殺されないために」

「のどが痛い」「気持ち悪い」…人気のクレベリン、体への危険性は? 薬剤師が解説

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 国民生活センターが調べたデータによると、他メーカーでは開封して1日後に0.1ppmを超えてしまうものがありました。一方、クレベリンは1日後6畳で0.06ppm、5日後0.03ppmでした。他メーカーでは放出技術が十分ではないため、開封後の濃度が多くなってしまうものがあります。

 使用者は、独特の塩素臭に対して不快に感じることがあります。国民生活センターの調査で、そのレベルが0(無臭)から5(今すぐ逃げ出したい)のなかでどれかを尋ね、結果を集計したデータがあります。クレベリンはレベル3以上が40%でした。程度の差はあるとはいえ、「部屋にいたくない」と思っている人が40%いたということです。そのため、注意事項があります。

・鼻先で直接吸い込まない。
・成分臭を感じた時は換気する。特に寝室では成分臭を感じないことを確認してから使用する(使用開始から数日は成分が多く出る可能性があるので注意する)

 メーカーの資料によると、0.05ppmと0.1ppmにおける毒性試験結果が公表されています。ラットを6カ月間これらの濃度の中に置くと、どうなるかという試験です。どちらも死亡例はありませんでした。他の障害例もありませんでした。

 ここまでをまとめると、クレベリンは注意事項を守って使えば0.1ppmを超えることはないので安全であると考えられます。しかし、独特の刺激臭があるので臭いを感じたら換気をする必要があります。特に冬場は寒いので換気をしないことが多く、注意が必要です。

二酸化塩素の毒性について詳細がまだわかっていない


 日本中毒情報センターに主な物質の毒性情報が公表されています。二酸化塩素については、まだ詳細がわかっていないため情報が公表されていません。塩素で起こる症状はわかっていることと、塩素より毒性が強いことはわかっているので、そこから類推して考えていきます。

 塩素は粘膜刺激があるので、粘膜がある鼻やのどに対してその細胞を刺激し破壊します。

 塩素によって、以下のことが引き起こされる可能性があります。

・0.2-3.5ppm 臭いを感じるが、耐性が生じる
・1-3ppm   軽度の粘膜刺激があり、1時間で耐性が生じる
・5-15ppm   上気道に中程度の刺激性がある
・30ppm    直後より胸痛、嘔吐、呼吸困難、咳が起こる
・40-60ppm  肺炎、肺気腫
・430ppm   30分以内に死亡
・1000ppm   数分以内に死亡

 クレベリンでなんとなく感じている「のどが痛い」「気持ち悪い」といった症状は、二酸化塩素の中毒作用の初期症状といえます。それは塩素の作用と類似しており、濃度を高くしたら鼻やのど、そして肺への作用へいくのではないかと考えています。しかし、実際の症状はわかっていません。
(文=小谷寿美子/薬剤師)

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