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『anone』今期ベスト話題作の予感…懸念は『カルテット』二番煎じ感、脚本も俳優も秀逸

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 第2話の予告ではハリカは亜乃音の家に住むようになり、舵とるい子とも接点を持ちながらドラマが展開されていくことがうかがえるが、“心に陰を抱えた4人が偶然にも知り合い、心を通じ合わせながら共に人生を歩み始める”という展開は、『カルテット』を踏襲しているといえる。

 さらに『カルテット』との共通点としては、軽妙だが意味深で心に響くセリフの掛け合いという特徴も挙げられるだろう。

 たとえば、ファミリーレストランで“最後の晩餐”を終えたあと、舵はるい子に自殺を思いとどまるよう説得する場面で、こう語りかける。

「それって、死にたい、死にたい、って言っていないと、生きられないからですよね。生きたいから、言うんですよね」

 また、柘の更生施設でつらい記憶を蘇らせ立ち尽くすハリカに向かって、亜乃音はこうやさしく、ささやく。

「誰だってね、過去に置いてきた自分っています。今さらもう、過去の自分は助けてあげられないんだから、せめて今を……」

 このほかにも、カノンはハリカの正体を知り、ハリカに会いたいとメッセージを送ると、ハリカはこう返信する。

「君に会ったら、死ぬのが怖くなってしまいます。君に会ってしまったら、一人きりが当たり前じゃなくなってしまいます」「ハリカちゃん、できれば今までどおり『あのね』って言って、外の話を聞かせてくれたら、僕はもう十分です」

“唐揚げとレモン”論争のような『カルテット』で散りばめられていた“言葉遊び”的要素は薄く、直接的な内容ではあるが、今後多用されるであろう、こうした心に訴えかけるセリフは、ドラマの見所になっていくのは間違いないだろう。

若干の懸念


 第1話を見た印象としては、ハリカ、亜乃音、舵、るい子という4人の主要な登場人物それぞれの物語がパラレルで展開され、後半で“袋の奪い合い”というかたちで“初対面”を果たして第2話につながっていく一連の流れは秀逸で、優れた脚本と演出に支えられた良作だと感じた。

 また、若手からベテランまで出演する俳優陣の演技もみな素晴らしく、それぞれの個性に合った配役がなされているためか、見ていて違和感がなく自然な演技なので、見ている側が物語に没頭できるのも嬉しい。坂元氏が具体的に一人ひとりの俳優陣のキャクターを頭に入れつつ、丁寧に脚本を書いていったことがうかがえる。

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