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破綻した核燃料サイクル、3兆円税金等投入し続行決定…完成20年遅れ、いまだメド立たず

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 こうしたなか、政権の原発再稼働を差し止める裁判所の決定が目を引く。広島高裁は17年12月、四国電力伊方原発3号機の再稼働をめぐる裁判で、住民の訴えを認め運転を禁じる決定をした。阿蘇山が過去最大規模の噴火をした場合、東へ約130キロメートル離れた伊方原発まで火砕流が到達する可能性はあると判断したのだ。判決は原子力規制委が内規として用いる「火山影響評価ガイド」を基にして規制委と逆の判定を下した。過去最大規模の火砕流の到達例とは、約9万年前の噴火を指す。阿蘇はその巨大噴火で世界最大級のカルデラができた。

 保守的な判事の多い高裁段階での初の運転禁止は、原発の安全性への疑念が司法界に広がっていることの表れだ。政治権力からの独立性を比較的保つ司法の判断は重みを増す。司法の壁が、原発推進に前のめりな政権の前に立ち塞がってきた。

 今回の国会の動きが、再び盛り上がってきた脱原発の機運を加速させることは必至だ。
(文=北沢栄/ジャーナリスト) 

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