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三井物産、業界4位転落で危機感広まる…社内で「年長役員総退陣」要求の動き

文=編集部
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三菱商事は“有名人”が退任

 三菱商事で永らく総務・広報を仕切り、マスコミ関係者の間で有名人だった廣田康人代表取締役兼常務執行役員コーポレート担当(国内)兼関西支社長が1月19日付で退任した。事実上の“クビ”といわれている。

 廣田氏は「垣内威彦社長とそりが合わず、昨年春に大阪へ異動させられた」(大手商社の広報担当役員)といわれていた。そのため「早晩、退任する」(同)との下馬評だったが、予想外の企業の社長に転身することが決まり、それがまた話題を呼んでいる。

 スポーツシューズで知られるアシックスが1月23日、廣田氏が3月29日付で社長兼COO(最高執行責任者)に就任すると発表したのだ。

 尾山基会長兼社長が昨年秋、廣田氏に社長就任を直接打診したと伝えられている。1月19日付で三菱商事を退職し、すぐアシックスの顧問に就任して3月29日付で社長兼COOになるというから、慌ただしい限りだ。ちなみに尾山氏は会長兼CEO(最高経営責任者)になる。廣田氏の周辺によると、「関西支社長に“飛ばされた”時点で、次はないと本人もわかっていた」という。

 三菱東京UFJ銀行はアシックス第2位の大株主だが、メインバンクは三井住友銀行。アシックスと商社の取引では、丸紅が実績を持っている。そのため、廣田氏のトップ人事に連続性があるとは考えにくい。

 三菱商事は1月19日付で、廣田氏の退任と後任のコーポレート担当役員(国内)兼関西支社長の人事を発令している。このほか、3月末に副社長執行役員、常務・執行役員の退任や8人の新任執行役員、執行役員2人の常務執行役員への昇格を発表している。新任常務・執行役員人事は、いずれも4月1日付。

BusinessJournal編集部

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