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リンガーハット、大量閉店から顧客満足度1位&7期連続増収へ…真逆の幸楽苑は停滞

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郊外型店舗からの撤退で好業績

 当時、郊外型立地は厳しい状況に置かれていた。単身世帯や共働き夫婦が増加し、人々の都心回帰が進んでいたためだ。郊外に乱立したSCに客足を奪われていったことも影響していただろう。

 リンガーハットはリーマンショック直前の08年2月期末では郊外型立地が7割以上を占めていたが、SCのほうが集客力があり出店しやすいということもあったため、リーマンショック後は郊外型立地を減らし、SC内型立地を増やしていった。その結果、17年2月期末の郊外型立地は4割以下にまで減っている。

 リンガーハットは郊外型立地を減らすことで業績を回復させることに成功した。反対に、郊外型立地にこだわったことが災いして業績が停滞した企業もある。ラーメン店「幸楽苑」を展開する幸楽苑ホールディングス(HD)だ。

 幸楽苑はリンガーハットと同じく郊外を中心に出店を重ねて成長してきた。しかし、14年3月期以降は店舗数が伸び悩み、売上高も停滞するようになった。17年3月期の売上高は前年比1.0%減の378億円で終着している。16年10月に異物混入問題が発覚したという特殊要因もあるが、郊外型立地にこだわったことが業績の停滞に結びついたと筆者は考えている。

 一方、繁華街立地が中心のラーメン店「日高屋」は今でも店舗数を伸ばし、運営企業のハイデイ日高は増収を続けている。17年2月期の売上高は4.7%増の385億円だった。また、外食大手のすかいらーくは近年都心部への出店を強化しており、SCや駅前に集中出店している。すかいらーくの業績も堅調だ。

 このように、リンガーハットを含むSCや駅前を中心に出店している企業は比較的好調だ。さらにリンガーハットは、健康志向の高まりが追い風になっている。加えて「長崎ちゃんぽん」という独特のジャンルで勢力を築いてきたことも大きいだろう。こういったことがリンガーハットの大きな武器となっているのだ。好調な業績がいつまで続くのかに注目したい。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。

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