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加湿器の菌で死亡事故か…水交換&清掃を怠ると危険?知らないとマズイ使用上の注意

文・取材=A4studio

パナソニック「定期的に正しいお手入れを」

 さらに大手メーカー、パナソニックにも同じ質問をぶつけてみたところ、次のような回答を得た。

「加湿機を安全にご使用いただくためには、定期的に正しいお手入れをしていただくことが必要です。お手入れ方法については、製品付属の取扱説明書で詳しくお知らせしております。また、業界としても安全にお使いいただくためにウェブサイトなどで情報を発信しております。

 なお、個別の事案や仮定に基づくご質問については、回答を控えさせていただきたく、ご了承くださいますようお願いいたします」(パナソニックお客様ご相談センター)

 情報を発信しているという日本電機工業会のウェブサイトを確認すると、「定期的に手入れをする」「常に清潔に保つ」「加湿用の水は水道水のみを使う」「スチーム式の蒸気によるやけどに気をつける」ことが加湿器の安全な使い方として記載されている。しかし、問い合わせや対応については「ノーコメント」だった。

某大手メーカー、事件報道後「問い合わせが寄せられている」

 最後に、匿名を条件に、某大手電機メーカーの社員から話を聞いた。

「当社でも加湿器を販売していますが、水を抗菌・防カビ仕様の加湿フィルターに染み込ませ、それを風によって気化させる気化式と、気化式加湿器にヒーターを組み合わせたハイブリッド式を採用しており、今回の事故原因となった超音波式は扱っていないので、特に大きな影響は出ていないと思います。

 しかし、今回の報道を受けて、レジオネラ菌の発生原因などに関するお問い合わせも寄せられています。お問い合わせいただいたお客様には、当社製品の方式は安全ではあるが、手入れをこまめにしていただく必要があることを説明しています。

 もちろん、万が一、当社製品が原因の事故が発生した場合には真摯に対応します」

 では、我々が安全に加湿器を使用するためには、何を心がけるべきなのだろうか。

「やはり基本的なことですが、毎日新しい水道水と入れ替える、本体内部を常に清潔に保つように定期的にお手入れすることを、特にお守りいただきたいと考えています」(同)

 近年発売されている加湿器は、使用方法も手入れも簡単で、場所もあまり取らず、機能は高性能というものも多く、特に乾燥する時期には手放せない方も多いだろう。しかし、手入れを怠ってしまうと、今回のような悲しい事故につながってしまう恐れがあることを認識しておかなければならない。

 自宅などで使用している加湿器が、どの方式のもので、どのようなメリットやデメリットがあるのか、正しい手入れの仕方はどのようなものか、今一度確認し、きちんと手入れを実践する必要があるだろう。
(文・取材=A4studio)

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