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貴乃花・特番ですら触れない「白鵬の八百長疑惑報道」…テレビと新聞は封殺

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「注射」


 あらかじめ勝敗の決まっている勝負を、かつて相撲の世界では「出来山」と呼んだ。公に八百長が指摘されたのは1963年。作家の石原慎太郎がスポーツ紙への手記で書いたのだ。大相撲における八百長には歴史があると言っていい。

 八百長のことを相撲界ではいつからか「注射」と言うようになった。元・大鳴門親方が語った八百長全盛期の時代、ガチンコ力士に対しては、「あいつに声をかけても断られるだけだ」と諦めるか、時間をかけて搦め手で“注射”をせざるを得ないように追い込んでいったことが書かれている。

 ガチンコで勝負することを誇りにしている力士に対して、そのことをとらえて鉄拳制裁を加えた今回の暴行事件は、大相撲始まって以来の不祥事と言っていいだろう。だがテレビや新聞は、前段にあった八百長の部分には触れずにいるために、確かにそれ自体も問題だが、偶発的な暴行事件と多くの人々にはとらえられている。

 大相撲での八百長問題が大々的に表面化したのは、2011年。国会でも取り上げられ、菅直人内閣総理大臣は、2月3日の衆議院予算委員会で「八百長があるとしたら、重大な国民への背信行為だ」と語った。この時、東京都知事になっていた石原慎太郎は、2月4日の定例会見で「相撲はそういうもの。昔から当たり前のこととしてあった」「日本の文化、伝統を踏まえた日本の文化の神髄である国技だというのは、ちゃんちゃらおかしい」と言い放った。

 かねてからの大相撲での八百長を「週刊ポスト」だけではなく「週刊現代」(講談社)も指摘していたが、日本相撲協会は一貫してこれを否定していた。2011年、春場所が中止に追い込まれ、相撲協会が対策に乗り出したのは、携帯電話に残されたメールという動かぬ証拠があったからだ。ただこの時も相撲協会は八百長とは言わずに、「故意による無気力相撲」という表現を使った。

「週刊新潮」や「週刊文春」の報じた八百長疑惑に、相撲協会は抗議もしていない。「週刊新潮」(2月8日号)には、白鵬のマネージャー龍皇への取材内容が書かれている。虚偽を書かれたなら怒るはずの龍皇は「まあ、どうでもいいんじゃない」と、とぼけたという。

テレビというメディアの限界


 7日の放送で、貴乃花親方は八百長の問題には一切触れなかった。番組の中盤で、相撲とは何かを問われて、貴乃花親方は答える。

「やっぱり力士が元気よく、土俵に上がって、思い切り力のぶつかり合いができて、そしてそこでお客さんに喜んでいただく。それがこれからの永続的に目指す大相撲ではないかなと思います」

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