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貴乃花・特番ですら触れない「白鵬の八百長疑惑報道」…テレビと新聞は封殺

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 ナレーターが、貴乃花は現役時代、真剣勝負で戦い抜いてきたと語る。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックに向け、解体された国立競技場に掲げられていた、相撲の神様、野見宿禰(のみのすくね)の肖像画が映される。ナレーターが解説する。

「野見宿禰は弥生時代の頃、当麻蹴速(たいまのけはや)と初めて相撲を取ったと言われる、日本書紀に登場する人物。勝ったのは野見宿禰で、お互いに足を上げて蹴り合い、長い戦いの末、当麻蹴速はこの取り組みで命を落としてしまいました」

 これを受けて、貴乃花親方は語る。

「もともとの相撲というのが、どちらか息絶えるまでやる厳しいものである」

 貴乃花親方が目指しているのが、八百長を排したガチンコ相撲であることを、極めて遠回しに伝えているわけだ。やはりテレビというメディアの限界を感じざるを得ない。週刊誌報道などを知らなければ、一般的な相撲感を語っているとしか受け取れないだろう。そうしたテレビの限界のなかで、野見宿禰まで持ち出して真剣勝負を強調したのは、番組としてはがんばったほうだと評価すべきか。

 1月29日の相撲協会の理事候補選挙で敗れたことについて、貴乃花親方は「悔いはない」と振り返った。貴乃花親方が理事を解任されたのは、事件当時、当時巡業部長でありながら協会への報告を怠ったなどの理由。解任決定後の会見で相撲協会評議会の池坊保子議長は、貴乃花親方から「わかりました」と了承したとの回答があったと発表した。だがこれについて、「事実ではないです。『はい』としか言っていません」と貴乃花親方は否定した。

 警察に被害届を提出した時に、相撲協会に直接報告しなかった理由については、こう語った。

「警察の方が『親方どうしますか。協会への連絡はどうしますか』と。私は『ここに来たからにはお任せします。協会には警察から連絡を入れていただけますか』とお願いして帰ってきた次第です」

 そのようなことを踏まえて、「到底、その降格処分というのも、個人的に認めるべきではない」と語った。降格処分を認めないという意思表示のための理事候補選挙への立候補であり、その結果については意に介していないのだろう。

 番組内で新たに明らかにされたこととしては、九州場所中に八角理事長らから被害届の取り下げを打診されたことを、貴乃花親方は認めた。また、相撲協会の危機管理委員会の発表が、貴ノ岩の証言と異なるため、これまでに20通を超える反論文書を提出していたことが明かされた。相撲協会に対して「気持ちは戦います」と、貴乃花親方は明言した。

 放送から一夜明けた8日、相撲協会広報部は、同番組の放送に際して必要な申請書類が提出されず、無許可のまま放送されたと怒りをあらわにした。この日、両国国技館で行われた再発防止検討委員会の会見に、テレビ朝日は出入りが禁止された。

 戦いの火蓋は切られた、と見ていいのだろうか。
(文=深笛義也/ライター)

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