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三浦瑠麗氏、「北朝鮮のテロリストが大阪に潜伏」発言が物議…三浦氏は真っ向反論

文=編集部

 2月11日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)での、国際政治学者で東京大学政策ビジョン研究センター講師の三浦瑠麗氏の発言が物議を醸している。三浦氏は同番組で北朝鮮問題について持論を語ったが、その内容に賛否両論が飛び交っているのだ。

 同番組では、平昌オリンピック開幕の裏で北朝鮮が軍事パレードを行ったり日韓首脳会談が行われたりしていることが紹介され、「スポーツの祭典である五輪が外交の舞台として注目されている」と伝えられた。

 そして、ダウンタウンの松本人志や三浦氏が議論を進めていくうちに話題は日米韓の軍事外交や核問題の話になった。

 ここで、三浦氏は「もしアメリカが北朝鮮に核を使ったら、アメリカは大丈夫でも、我々はけっこう反撃されそうじゃないですか」と切り出した。そして、仮に戦争が始まって金正恩朝鮮労働党委員長が殺害されたとしても、各都市で「スリーパー セル」(一般市民を装って潜伏している工作員やテロリスト)が活動する可能性があると述べた。

 さらに、「それ(スリーパー セル)がソウルでも、東京でも、もちろん大阪でも。今けっこう大阪やばいって言われていて」「潜んでいます。いざというときに、最後のバックアップなんですよ」「首都攻撃するよりかは、正直ほかの大都市が狙われる可能性もあるので、『東京じゃないから』っていうふうに安心はできないというのがあるので、正直我々としては核だろうがなんだろうが、とにかく戦争してほしくないんですよ。アメリカに」と戦争の危険性について説明した。

 すると、この一連の発言がインターネット上で議論の対象になった。否定派からは「なんの根拠もない」「(大阪に在日韓国人が多いことから)在阪コリアンをスパイ呼ばわりして憎悪を扇動した」「学位剥奪レベルのヘイトスピーチでは」「国際政治学者の肩書きを持つ人が言うことではない」といった意見が見られる。

 一方で、賛成派からは「これは可能性として議論しているだけ。ここを叩いたら、あらゆる危機管理ができなくなってしまう」「国の危機管理としては、お人好しなスタンスでは駄目だと思う」といった声が上がっている。

 この騒動に、著名人も反応している。評論家の古谷経衡氏は、公安調査庁の報告書のなかに「スリーパー セル」の記述が存在しないことを挙げて、三浦氏の発言を「工作員妄想」と一刀両断している。

 作家でブロガーのはあちゅう氏は、ツイッターで「三浦瑠麗さんの炎上、冷静な意見を述べている人もいるけど、ここぞとばかりに口汚く罵ってる同業者っぽい人をみつけてしまい、『あ、この人三浦さんがテレビにたくさん出ているのが気に食わないんだな…男の嫉妬こわ…』って思ってしまった」と述べた。

 当の三浦氏は、反響を受けてブログで「正直、このレベルの発言が難しいとなれば、この国でまともな安保論議をすることは不可能です。私自身、政治家や官僚との勉強会や、非公表と前提とする有識者との会合から得ている情報もあるので、すべての情報源を明らかにすることはできませんが、本件は、専門家の間では一般的な認識であり、初めてメディアで語られたことですらありません」と番組内での発言を補足した。

 三浦氏は、これまでにも元大阪府知事の橋下徹氏と従軍慰安婦問題について激論を交わし、橋下氏を「内向きの男性目線」とバッサリ切り捨てたことがある。一方で、気が強く饒舌なキャラクターは松本などから気に入られており、近年テレビを中心に活躍している。今後も、その発言が注目されそうだ。
(文=編集部)

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