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終電逃した人に朗報…「相乗りタクシー」なら最大4割安に、最も便利な活用法を探ってみた

文=後藤豊/フリーライター

「特に会話もなく、ナビを見て淡々と運転したそうです。そのドライバーも(相乗りは)1回きりだそうで、相乗りの専用ドライバーに聞くと『あって1日1回』ということです。まだ、お客さんには知れわたっていないのでしょう。うちの方式(フリーマッチング)は乗車場所と下車場所が互いに近くなければならないので、なかなかマッチングしにくいと思います」(同)

酔っぱらい、ストーカー…トラブルは大丈夫か?

 場所を銀座に変えてみたところ、別のドライバーから次のような話が聞けた。

「会社の金で乗れる人はわざわざ相乗りなんかしませんから、自分の金で乗る人へのサービスですよね。目的地が羽田空港だったり、空港で飛行機が遅れてタクシーしか移動手段がなくなったりした際のニーズは増えそうですが、荷物制限もあるので(※大型荷物は事前に申請が必要で、トランクに1人1個まで)、本格運用となったらワゴンタクシーが増えると思います。少なくとも、今の条件での本格運用はないでしょう」

「タクシーをよく利用する」という客にも話を聞いた。

「終電を逃したときやタクシー待ちの列が長いときなどは使いたいです。1月の大雪やイベント後など『タクシーがつかまりにくい』というケースですね」(35歳男性)

 このような声が一番多く、利用側に浸透すれば終電後などの利用率は高まると思われる。

 ただ、相乗り相手への不安もある。たとえば、「酔っぱらいが乗ってきたら嫌だ」という意見をドライバーにぶつけると、「アプリを操作して相乗りをするベロベロの酔っぱらいは少ないと思いますが、仮に乗ってきた場合、私なら(酔客を)なだめながら進行します。『俺んとこに先に行け』なんて言われたら? 下車地の順番通りに行くしかありません」とのことだ。

「知らない男性との相乗りは怖い。ストーカーになるかもしれないし、家の前で降りないで、少し離れた場所で降りると思う」(27歳女性)といった声もあるが、そんなケースを防止するために相乗り客の性別を選ぶこともできる。

 いずれにせよ、料金が安くなる手段が増えるのは乗客にとってはうれしいことである。想定されるトラブルの防止システムを整えて告知に力を入れれば、定番ルート(“陸の孤島”から駅まで、など)を中心に、タクシーのライドシェアは次第に増えていくはずだ。
(文=後藤豊/フリーライター)

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