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難関化が進む都立中高一貫校、「本気で」合格狙うために必要な勉強量とは?

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都立中高一貫校対策には「教科書+100~200%」の知識が必要

 どれくらい勉強すれば公立中高一貫校に合格できるのか。公立中高一貫校対策の通信講座「むぎっ子広場」の運営に関わる畠山一徳さんに聞いた。

「その答えは、公立中高一貫校にどれくらい本気で行きたいのかによって変わります。できる範囲で対策をして、ダメなら地元の中学校に行けばいいやと思っているのならば、むぎっ子広場の通信添削で問題形式に慣れておくだけで受けてみるのもいいでしょう。地頭の良い子であれば合格を勝ち取ることができます。毎年そういう児童が一定数います。しかし合格を強く望み少しでも確率を高めたいというのなら、適性検査対策だけでは不十分です。私立中学受験と同様の4教科型の勉強をして、基礎知識と基礎学力を強化しておいたほうがいい。具体的には地方の公立中高一貫校でも『小学校の教科書+20%』の知識が必要です」

 適性検査は予備知識がなくてもじっくり考えればわかる問題だといわれているが、実際には45分間という制限時間の中で解かなければならない。知識が多いほうが有利に決まっているというのだ。

 地方の公立中高一貫校の合格確率を高めるために必要なのが「教科書+20%」の知識だとした場合、私立中高一貫校合格を目指すために必要な知識はどれくらいだといえるのか。畠山さんの個人的な見解としてはこうだ。

「中堅校なら教科書+20%、上位校なら+100%、難関校なら+200%以上といったところでしょうか」

 では、首都圏の公立中高一貫校はどうか。図1の偏差値表を参考にすると、東京都の公立中高一貫校は私立中高一貫校の上位校から難関校くらいに位置する。つまり本気で首都圏の公立中高一貫校対策をするならば、「教科書+100~200%」の知識が必要になる。

「首都圏の1都3県の公立中高一貫校の適性検査は全国的に見ても難解です。ある程度私立中学受験用の勉強をしておかないと太刀打ちできません。問題文の会話が長いだけで、結局は私立中学入試に頻出の特殊算の考え方が問われている場合がありますから。一方、地方は難易度は低いものの、形式としてはより露骨に私立的な問題を出す傾向があります。たとえば沖縄の適性検査は、私立中学入試問題そのものです」

 いずれにしても、従来の私立中学受験用の4教科型の勉強はしておいたほうが有利だということだ。

 都立中高一貫校受検で圧倒的な合格実績を誇る学習塾enaの池田清一さんは次のように言う。

「enaで鍛えていれば、適性検査型入試に限らず、一般入試で受けても上位の私立中高一貫校に合格できます。四谷大塚の偏差値で60くらいまでなら通せます」

 都立の小石川や武蔵は四谷大塚の偏差値表でも60以上の位置にあるのだから、いわれてみれば当然だ。むぎっ子広場の畠山さんの「教科書+100~200%」の感覚とも一致する。首都圏の公立中高一貫校に本気で対策をするのなら、私立中高一貫校の上位校くらいまでを受けても合格できる可能性があるということだ。逆にいえば、それくらいにしっかりと対策しないと、公立中高一貫校に合格できないということでもある。
(文=おおたとしまさ/教育ジャーナリスト)

※後編に続く

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