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朝日新聞社、採用試験で難解な一般教養試験をやめた理由

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就活生の負担軽減のため


 だが、一斉テストを行わないとなると、どのように試験を行うのだろうか。

SPI3は全国にテストセンターが設置され、ご自分の都合に合わせて受検できます。試験内容も、これまで弊社の筆記試験で出題してきたような国語、数学、英語の要素があります」(同)

 ペーパーテストではなく、テストセンターでPCから入力する試験を個別に受け、その結果によって面接に呼ばれるということになる。

 なぜ、記者部門での導入に踏み切ったのか。

「多くの就活生が受検しているメジャーな適性検査であり、一度受検すれば、その結果を複数の企業が活用できます。弊社のビジネス部門では、昨年の採用選考で導入したところ、応募者数が増えるなどの結果が得られたことから、記者部門での実施を決めました」(同)

 また、「記者部門は選考の途中で小論文試験を実施します」とのことだ。以前は一般教養試験と同日に行っていたものが、選考のプロセスが進んでいったなかで小論文試験を受けるということになった。この小論文試験は、新聞社のデスクなどが集まって大量の答案を採点するといわれており、会社の負担も大きかったものと考えられる。適性検査で振り分けられた人の小論文を採点するのならば、負担も減るだろう。

 新聞社の小論文試験には、特別な対策が必要だった。そのための予備校や通信講座まであった。しかし、この選考のやり方だと、かつてほどのハードルの高さが必要なくなってくる。志願者の負担もまた、減ることになる。

 ちなみにSPI3には、「基礎能力検査」「性格検査」がある。朝日はその両方を実施するという。「英語能力検査」も実施するとのことだ。ならば、大卒採用向けの「SPI3-UE」という試験問題セットであろう。なお、これはテストセンターでしか受検できない。朝日によると「書類選考で『能力検査』を加味して判断します。『性格検査』は、面接選考で参考にします」とのことだ。

 どこの会社であれ、面接官になるような人は特別な訓練を受けていないケースが多く、むしろ仕事上で役職がついたりしている「仕事のプロ」である。必ずしも「面接のプロ」であるとは限らない。面接官としても、「性格検査」で客観的なデータがわかっているほうが、判断しやすかろう。性格検査で得た結果データを、会社員やジャーナリストとしての適性を判断する材料として活用するのであろう。
(文=小林拓矢/フリーライター)

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