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「庶民の味方」幸楽苑、突然の赤字転落で窮地…鳥貴族、値上げで客離れの兆候

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値上げで客離れが顕著だった鳥貴族

 長崎ちゃんぽん「リンガーハット」と、とんかつの「浜勝」を展開しているリンガーハットの17年3~11月期の連結決算の最終利益は減益だった。売上高は前年同期比4.3%増の338億1300万円だったが、営業利益は同14.1%減の19億9100万円、純利益は同39.1%減の8億9100万円にとどまった。昨年12月29日の株価の終値2560円から2月15日の同2356円へと8%下落している。

 主力のリンガーハットの客数が伸び悩んだほか、人件費が膨らんだ。17年3月~18年1月のリンガーハット既存店の売り上げは0.4%増とほぼ横這いで、客数は1.2%減となった。同社は、好調なサラダ専門店に進出し、ちゃんぽん、とんかつに次ぐ柱に育てる計画だ。

 焼き鳥店「鳥貴族」の単一ブランドを展開する鳥貴族も、減益決算となった。17年8~10月期決算(非連結)は、売上高は前年同期比16.2%増の81億円、営業利益は同2.0%減の3億円、純利益は2.7%減の2億円だった。同期間に新規出店が前年同期の6店から14店に増えた。出店効果で増収となったが、出店コストが嵩んで利益を押し下げた格好だ。

 鳥貴族の場合、株式市場がもっとも注目したのは、値上げが客足にどう響くかという点だった。17年10月に焼き鳥の均一価格を税抜き280円から298円に引き上げた。値上げは人手不足によるアルバイト代の上昇、野菜の高騰が原因だ。

 鳥貴族の月次報告書によると、既存店売り上げは10月が3.8%減、11月は5.3%増、12月も0.4%増。今年1月は3.6%減と波がある。客数は、それぞれ7.0%減、0.5%増、2.1%減、6.2%減という推移だ。

 18年7月期(本決算)は、既存店売り上げを4%増とみている。値上げ効果で純利益は38%増の13億円という強気な目標を立てている。しかし、客足はなかなか戻ってこないのが現状だ。

 昨年12月29日の株価は3835円だったが、今年2月15日は2874円と、実に25%の下落。投資家は、値上げは奏功せず業績の先行きは厳しいと読んでいるようだ。

 外食各社は、アルバイト代の上昇、天候不順による野菜などの材料の高騰で、値上げに踏み切らざるを得ない状況だ。快進撃を続けてきた鳥貴族が、値上げで客足にブレーキがかかった。

 これを見て、値上げに慎重になる企業も出てくるだろう。
(文=編集部)

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